「ジムシューズはなんでもいい」と考えている方は多いですが、これは大きな間違いです。適切でないシューズの使用は、トレーニング効果の低下と怪我のリスク増加という2つの重大な問題を引き起こします。
2025年現在、ジムシューズ市場は大きく進化しています。ナイキのメトコン 9(12,900円〜15,000円)やアシックスのCONVICTION X(8,000円〜13,000円)など、目的別に最適化された専用シューズが豊富に展開され、従来の「なんでもいい」という考え方では、せっかくのトレーニング効果を半減させてしまう可能性があります。
筋力トレーニングでは安定性と力の伝達効率が重要で、有酸素運動ではクッション性と軽量性が求められます。つまり、トレーニングの種類によって求められるシューズの特性は全く異なるのです。適切なシューズを選ぶことで、トレーニング効果を最大限に引き出し、同時に足首や膝の怪我を防ぐことができます。
本記事では、初心者が最初に選ぶべき1足から目的別の専門シューズまで、2025年最新情報に基づく完全な選び方ガイドをお届けします。予算5,000円以下のエントリーモデルから15,000円以上のプロ仕様まで、あなたのトレーニングスタイルと予算に最適な選択肢を具体的にご紹介します。
さらに、急成長中のHOKAやOn Runningといった新興ブランドや、環境に配慮したサステナブルシューズの最新トレンドまで網羅。この記事を読めば、あなたの目的とライフスタイルに最適なジムシューズが必ず見つかります。
ジム靴は「なんでもいい」は間違い!その理由と正しい選び方
「ジムシューズはなんでもいい」という考えは、多くの人が持つ一般的な認識ですが、これは大きな誤解です。適切なシューズ選びは、安全で効果的なトレーニングの基礎となり、あなたのフィットネスライフを大きく左右します。

なぜ「なんでもいい」は危険なのか
不適切なシューズの使用は、トレーニング効果の低下だけでなく、怪我のリスクも高めます。特に初心者の方は、正しいシューズ選びから始めることで、安全で効果的なトレーニングが可能になります。
シューズ選びが重要な理由:
- 安全性の確保:適切なシューズは足首や膝の怪我を防ぎます
- トレーニング効率の向上:正しい力の伝達で効果を最大化します
- モチベーションの維持:快適な履き心地が継続的な運動を支えます
初心者が最初に知るべき3つの基準
トレーニング効果を最大限に引き出し、安全に運動するためには、ジムシューズ選びの基本を押さえることが重要です。
適切なジムシューズの必須条件:
1. 快適なフィット感 親指の先に1-1.5cm程度の余裕があり、かかとがしっかりと固定される設計が理想的です。きつすぎると血行が悪くなり、ゆるすぎると足がシューズ内で動いてしまい、力が正しく伝わりません。
2. ジム専用設計 フロアを傷めない屋内用ソールと、衛生面に配慮した素材選択が必要です。屋外用シューズをジムで使用すると、床を傷つけるだけでなく、汚れをジム内に持ち込むことになります。
3. 運動時の安定性 横方向の動きに対するサポート性能と、適度な固さを備えたミッドソール構造が重要です。特にウェイトトレーニングでは、しっかりと踏ん張れる安定性が効果的なトレーニングの鍵となります。
初心者向け3ステップ選び方ガイド
効果的なジムシューズ選びのための実践的なステップ:
STEP 1:使用目的の明確化 トレーニング内容によって求められる機能が異なります。筋力トレーニングなのか、有酸素運動なのか、それとも両方を行うのか、具体的な使用シーンを想定しましょう。
STEP 2:実店舗でのフィッティング オンラインショッピングは便利ですが、特に初めてのジムシューズ選びでは、実際に試し履きをすることを強くお勧めします。夕方以降に試し履きすることで、運動時の足の状態により近い条件で選ぶことができます。
STEP 3:衛生管理の計画 ジムシューズは屋外での使用を避け、専用シューズとして管理することで、長期間にわたって快適な状態を保つことができます。シューズケアの習慣づけも、投資を無駄にしないための重要なポイントです。
2025年最新:予算別選び方の指針
ジムシューズは予算に応じて機能性が変わります。自分のトレーニング目的と頻度に合わせて、適切な投資を検討しましょう。
5,000円以下のエントリーレベルでは、ベーシックなトレーニングシューズが中心です。基本的な安定性とクッション性を備え、初心者の基礎トレーニングには十分な性能を提供します。
10,000円以下の中級モデルでは、アディダス PowerLiftやナイキ Metconシリーズなど、トレーニング専用に設計されたシューズが選択可能です。特定の運動に対する機能性が向上し、より効果的なトレーニングをサポートします。
15,000円以上のハイエンドモデルは、ウェイトリフティング専用シューズや高機能クロストレーニングシューズなど、特定の目的に特化した専門的な機能を備えています。上級者や競技志向の方に適しています。
予算別推奨モデル一覧表
初心者から上級者まで、予算と目的に応じた最適なジムシューズ選びができるよう、2025年最新の推奨モデルを価格帯別に整理しました。各価格帯で筋トレ重視、有酸素運動重視、オールラウンドの3つのカテゴリーに分けて紹介します。
5,000円~8,000円台:エントリーレベル
価格帯 | 筋トレ重視 | 有酸素運動重視 | オールラウンド |
---|---|---|---|
5,000円~8,000円 | アディダス スタンスミス 8,000円前後 ・フラットソールで安定性抜群 ・筋トレ初心者の定番 | アシックス DYNABLAST 10,000円~12,000円 ・軽量で弾むような履き心地 ・有酸素運動に最適 | アシックス CONVICTION X 8,000円~13,000円 ・ジム専用設計 ・様々なトレーニングに対応 |
10,000円~15,000円台:中級者向け
価格帯 | 筋トレ重視 | 有酸素運動重視 | オールラウンド |
---|---|---|---|
10,000円~15,000円 | アディダス パワーリフト 5 12,000円~15,000円 ・ウェイトトレーニング特化 ・高めのヒール設計 | HOKA CLIFTON 9 13,998円~ ・軽量+優れたクッション性 ・長時間の有酸素運動も快適 | ナイキ メトコン 9 12,900円~15,000円 ・クロストレーニングの定番 ・Reactフォーム採用 |
アシックス GEL-KAYANO 14,000円~18,000円 ・日本人の足型に最適化 ・GELクッション技術 | ナイキ フリーラン 10,000円~12,000円 ・足の自然な動きを重視 ・柔軟なソール設計 | On Running Cloud 5 14,190円~ ・CloudTec®技術 ・44%リサイクル素材使用 |
15,000円以上:ハイエンドモデル
価格帯 | 筋トレ重視 | 有酸素運動重視 | オールラウンド |
---|---|---|---|
15,000円以上 | リーボック ナノ X4 14,000円前後 ・優れた通気性 ・中級者から上級者向け | ナイキ ズームX インヴィンシブル ラン 3 18,000円前後 ・最新ZoomXフォーム ・驚異的な反発力 | アディダス ウルトラブースト 18,000円~20,000円 ・BOOSTクッション技術 ・高い汎用性 |
ナイキ ズームXシリーズ 15,000円~18,000円 ・最新テクノロジー結集 ・上級者向け高機能 | HOKA BONDI 9 19,589円~ ・最厚クッション設計 ・関節負担を大幅軽減 | On Running Cloudrunner 2 Waterproof 20,680円~ ・防水性能搭載 ・屋外トレーニング対応 |
新興ブランド注目モデル
ブランド | モデル | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|
HOKA | CLIFTON 10 | 2025年4月発売 | ・シリーズ最新作 ・さらなる軽量化実現 |
On Running | Cloudtilt | 約15,000円~ | ・街歩きも快適 ・極上クッショニング |
目的別クイック選択ガイド
初めてのジムシューズなら:
- アディダス スタンスミス(8,000円前後)- 筋トレ中心
- アシックス CONVICTION X(8,000円~13,000円)- オールラウンド
本格的にトレーニングするなら:
- ナイキ メトコン 9(12,900円~15,000円)- 万能型
- アディダス パワーリフト 5(12,000円~15,000円)- 筋トレ特化
長時間の有酸素運動なら:
- HOKA CLIFTON 9(13,998円~)- 軽量クッション
- HOKA BONDI 9(19,589円~)- 最大級クッション
環境配慮も重視するなら:
- On Running Cloud 5(14,190円~)- 44%リサイクル素材
- アディダス パワーリフト 5 – 50%リサイクル素材使用
この表を参考に、あなたの予算と主なトレーニング内容に合わせて最適な一足を選んでください。迷った場合は、オールラウンドカテゴリーから選ぶことで、様々なトレーニングに対応できます。
スタンスミスはジムに使える?人気シューズ徹底解説
多くのトレーニーから支持されるアディダス スタンスミスは、実は優れたトレーニングシューズとしての一面を持っています。特に筋力トレーニングにおいて、その特徴が活きてきます。

スタンスミスの特徴とジム活用のメリット・デメリット

フラットなソール構造を持つスタンスミスは、デッドリフトやスクワットといった基本的なウェイトトレーニングに理想的な特性を備えています。その最大の特徴は、地面との接地面が広く、安定した姿勢を保ちやすいことです。
筋トレでのメリット:
- 硬めに設計されたソールが重量を扱う際の力の伝達効率を高める
- トレーニング中の力の分散を抑え、より効果的な筋力トレーニングが可能
- 8,000円~10,000円程度とリーズナブルな価格設定
- 耐久性が高く、定期的なトレーニングに長期間耐えられる設計
一方で、スタンスミスには明確なデメリットも存在します。クッション性の低さは有酸素運動時に足への負担となり、通気性が比較的低いため、長時間の使用では足のムレに注意が必要です。
注意が必要な運動とその対策
スタンスミスには不向きな運動があります。有酸素運動、特にランニングやジャンプ系の運動では、クッション性の低さが足への負担となる可能性があります。
避けるべき運動:
- ランニングマシンでの長時間運動
- エアロビクスやダンス系レッスン
- プライオメトリクス(ジャンプ系トレーニング)
これらの特徴を理解したうえで、筋力トレーニングを中心としたジム活動に活用することで、スタンスミスの真価を発揮できるでしょう。有酸素運動を行う際は、専用のシューズに履き替えることを強くお勧めします。
スタンスミスと同価格帯のおすすめ代替案
スタンスミスと比較検討したい方のために、同価格帯で高い性能を持つトレーニングシューズをご紹介します。予算や目的に応じて、最適なシューズを見つけることができるでしょう。
5,000円以下のエントリーモデルでは、デカスポルト トレーニングシューズがおすすめです。軽量な作りと基本に忠実な機能性を備え、トレーニング初心者の方に最適な一足となっています。
5,000円~8,000円の価格帯では、プーマ ケイオスが注目を集めています。トレーニング性能とデザイン性のバランスが取れており、ジム以外でも活用できる汎用性の高さが特徴です。また、アシックス NEOREVIVE TR3は7,755円~8,800円で、グリップ力と屈曲性を強化した2025年春夏モデルとして登場しています。
8,000円~10,000円では、ナイキ エアマックスエクシーが人気です。優れたクッション性により、筋トレから有酸素運動まで幅広いトレーニングに対応。スタイリッシュなデザインも魅力の一つです。
トレーニング目的別の選択肢として、筋力トレーニング重視の方にはコンバース オールスターがおすすめです。スタンスミスと同様のフラットソールを採用し、安定した足場を確保できます。価格も手頃で、コストパフォーマンスに優れています。
有酸素運動を中心に考えている方には、リーボック ナノXが適しています。優れたクッション性と多様な動きへの対応力を備え、ランニングやエアロビクスなどの運動に最適です。
オールラウンドな使用を考えている方には、アディダス デュラモがぴったりです。基本的な機能をバランスよく備え、様々なトレーニングシーンで活躍します。コストパフォーマンスの高さも、初心者からベテランまで幅広い支持を集める理由となっています。
いずれのシューズも、それぞれの特徴を活かした使い方をすることで、効果的なトレーニングをサポートしてくれるでしょう。特に有酸素運動を重視する方は、クッション性の高いモデルを選ぶことで、より快適なトレーニング環境を整えることができます。
目的別:最適なジムシューズの選び方

筋トレ重視の人向け
筋力トレーニングでは、安定性の高いシューズ選びが上達の鍵を握ります。特に重量トレーニングにおいて、適切なシューズは怪我の予防だけでなく、パフォーマンスの向上にも直結します。
安定性重視のフラットソールシューズ
安定した足場を確保するシューズの必須特徴:
- フラットなソール構造:デッドリフトやスクワットでの力強い踏み込みを可能にする
- 横方向の補強:動作中のブレを防ぎ、正確なフォームを維持
- 硬めのクッション設計:重量に負けない安定感を実現し、力の伝達効率を向上
フラットで硬めのソールがデッドリフトやスクワットの際の安定性を高め、力強い踏み込みを可能にします。横方向の補強材により、動作中のブレを防ぎます。また、硬質ソールにより、重量に負けない安定感を実現します。
おすすめ筋トレ用シューズ2025年版
アディダス パワーリフト 5(¥12,000~13,200円):

スクワットに最適な高めのヒール設計と、抜群の安定性を誇る硬質ソールが特徴です。ストラップとシューレースの組み合わせで土踏まず部をしっかりホールドし、上級者向けの本格的なウェイトトレーニングに対応します。2025年春夏モデルでは通気性が向上し、長時間のトレーニングも快適です。
ナイキ メトコン 9(¥12,900~15,000円):

広い接地面積を持つフラットソールと強化された横方向のサポート性により、様々なトレーニング動作に対応。React フォームによる優れたクッション性と、広めのヒールによる安定性を両立。中級者におすすめの万能モデルです。
リーボック ナノ X4(¥14,000前後):

優れた通気性とバランスの取れた安定性により、長時間の筋トレセッションも快適。初級者から中級者まで幅広く対応する実力派モデルです。従来モデルから耐久性とフィット感が向上しています。
有酸素運動重視の人向け
有酸素運動では、関節への負担を軽減しながら、快適な動きをサポートするシューズ選びが重要です。ランニングマシンでのジョギングやエアロビクスなど、動きの多いトレーニングを快適に行うためには、適切なシューズが不可欠です。
クッション性と軽量性を重視
有酸素運動に最適なシューズの特徴:
- 高性能クッション:膝や足首への衝撃を効果的に分散
- 軽量素材:長時間の運動でも疲労を軽減
- 通気性の高い構造:快適な状態を維持
- 適度な反発力:スムーズな動きをアシスト
近年の有酸素運動向けシューズは、最新のクッション技術を搭載し、軽量化と通気性が大幅に向上しています。特に注目すべきは、衝撃吸収性能と反発力のバランスが格段に進化している点です。
おすすめ有酸素運動用シューズ2025年版
ナイキ ズームX インヴィンシブル ラン 3(¥16,000~18,000円)

最新のZoomX フォームを搭載し、驚異的な反発力と軽量性を実現。長時間のカーディオトレーニングに最適で、優れた通気性により快適な状態を維持します。
アシックス ジェルニンバス 26(¥16,000前後)

日本人の足型研究から生まれた快適なフィット感と、GEL テクノロジーによる優れた衝撃吸収性が特徴。安定した走りをサポートし、長距離の有酸素運動にも対応します。
HOKA ボンダイ 9(¥19,589円前後)

独自の厚底設計により、抜群のクッション性を実現。関節への負担を大幅に軽減しながら、心地よい反発力で運動をサポートします。2025年モデルでは耐久性がさらに向上しています。
オールラウンド向け
様々なトレーニングを組み合わせる方には、バランスの取れた機能性を持つシューズが理想的です。オールラウンドモデルは、筋トレと有酸素運動の両方に対応できる汎用性の高さが特徴です。
バランス型シューズの選び方
現代のトレーニング傾向に合わせて、適度なクッション性と安定性を両立し、様々な動きに対応できる設計が採用されています。また、頻繁な使用に耐える高い耐久性も重要な特徴です。
オールラウンドシューズを選ぶ際のポイント:
- クッション性と安定性の両立:筋トレにも有酸素運動にも対応
- 汎用性の高いソール設計:様々な動きに適応
- 優れた耐久性:頻繁な使用に耐える構造
万能タイプおすすめモデル
アディダス ウルトラブースト(¥17,000~20,000円)

最新のBOOST フォームにより、クッション性と安定性の理想的なバランスを実現。多様なトレーニングに対応する万能選手で、通気性とフィット感も大幅に向上しています。
ニューバランス Fresh Foam X 880(¥12,000~15,000円)

自然な足の動きを重視しながら、必要十分なサポート性を確保。Fresh Foam X ミッドソールにより、快適な履き心地と扱いやすさが特徴です。コストパフォーマンスにも優れています。
持ち運び用コンパクトシューズの選び方
通勤ついでにジムに立ち寄る人が増えています。しかし、かさばるジムシューズの持ち運びは大きな悩みの種です。そこで注目したいのが、コンパクトシューズです。ビジネスバッグにもスマートに収まる、新しいカテゴリーのトレーニングシューズをご紹介します。

なぜコンパクトシューズが必要なのか
ビジネスパーソンのジム通いを快適にするコンパクトシューズには、3つの重要な特徴があります。
まず、収納効率の高さです。一般的なジムシューズは収納に苦労しますが、コンパクトシューズは厚さわずか3cmほどに折りたためます。手のひらサイズまで小さくなるため、ビジネスバッグの中でもスペースを取りません。
次に注目したいのは軽量性です。従来のジムシューズ(350g〜450g)と比べて最大70%も軽量です。最新モデルでは片足100gという超軽量設計も登場し、通勤時の負担を大幅に軽減します。
さらに、ビジネスシーンとの調和も考慮されています。オフィスカジュアルに違和感のないデザインで、抗菌素材の採用により汗や臭いも気になりません。多くのモデルは収納ポーチが一体となっており、シューズバッグを別途用意する必要もありません。
このように、コンパクトシューズはビジネスパーソンのジムライフをスマートにサポートする、理想的なアイテムと言えるでしょう。
おすすめコンパクトシューズ5選
超軽量タイプ:フィットキックス(3,000円台)

初心者向けの入門モデルとして人気の高いフィットキックスは、二足で約3cmという驚きの薄型設計が特徴です。軽めのトレーニングに最適ですが、ランニングには不向きです。シンプルな設計で扱いやすく、コンパクトシューズ入門としておすすめです。
ミニマルタイプ:スキナー2.0(9,000円台)

極限までシンプルを追求したスキナー2.0は、約170gという極薄設計ながら、優れた機能性を備えています。靴下のような履き心地で、手のひらサイズまで収納可能。素足感覚を大切にしたい方に最適です。
多目的タイプ:BALLOP アクアラン(3,000円台)

コストパフォーマンスに優れたBALLOPは、片足100gという軽量設計に加えて、水陸両用設計が特徴です。ジムでのトレーニングはもちろん、アウトドアでも活躍する万能選手です。
トレーニング特化型:ナイキ フリー RN フライニット(20,000円台)

本格的なトレーニングを考えている方向けの上級モデルです。ニット素材の採用により、優れた収納性と機能性を両立。ただし、防水性には注意が必要で、雨の日の持ち運びには適しません。
エントリータイプ:テスラ ベアフット BARETREK(3,000円台)

初心者からベテランまで幅広く支持される人気モデルです。つま先収納機能で超コンパクトに折りたため、履き心地も良好。手頃な価格ながら十分な機能性を備えた、コストパフォーマンスに優れるモデルです。
これらのシューズは、それぞれの特徴と価格帯が異なります。自分のトレーニングスタイルと予算に合わせて、最適なものを選びましょう。特に初めてコンパクトシューズを購入する方は、まずはエントリータイプから始めることをおすすめします。
コンパクトシューズのお手入れと保管のコツ
コンパクトシューズを長く快適に使用するためには、適切なケアと保管が欠かせません。日々の簡単なお手入れで、シューズの寿命を大きく延ばすことができます。
基本的な折りたたみ方と収納
コンパクトシューズを傷めないためには、正しい折りたたみ方が重要です。まず、左右のシューズをかかとを合わせるように重ね、つま先を内側に折り込みます。多くの製品には専用のゴムバンドが付属しているので、これで固定します。決して無理な力をかけず、シューズ本来の折り目に沿って丁寧に畳むことがポイントです。
収納にはメッシュポケット付きのポーチを使用すると、通気性が確保でき、蒸れを防ぐことができます。吸水速乾素材のポーチを選べば、汗対策にも効果的です。
清潔に保つためのケア方法
使用前のケアは予防が重要です。靴の中に消臭スプレーを軽く噴霧し、除湿シートを入れて収納することで、不快な臭いを防ぐことができます。
使用後は、速やかに汗を拭き取り、通気性の良い場所で陰干しすることが大切です。この時、重ねて収納すると通気が悪くなるため、避けましょう。
長持ちさせるための注意点
シューズの寿命を延ばすには、以下の点に注意が必要です。
- 保管時の注意点:
-
- 直射日光を避ける
- 高温多湿な場所での保管を避ける
- 重い物を上に置かない
- 圧縮バッグの使用は控える
- 日常的なケアのポイント:
-
- 使用後は丁寧に汚れを落とす
- 定期的な除菌を行う
- 通気性を意識した保管
- 定期的な状態チェックを行う
これらの基本的なケアを日常的に行うことで、コンパクトシューズを長期間快適に使用することができます。特に収納時の通気性と使用後のケアは、シューズの寿命を大きく左右する重要なポイントです。
2025年最新:ブランド別おすすめジムシューズ
ジムシューズ選びでは、ブランドの特徴と価格帯を理解することが成功の鍵となります。2025年現在、従来の定番ブランドに加え、革新的な技術を持つ新興ブランドが急成長しており、選択肢はかつてないほど豊富になっています。

定番ブランド:実績と信頼性
アディダス:トレーニング定番の老舗ブランド
アディダスは長年にわたりトレーニングシューズの開発をリードしてきた信頼のブランドです。スタンスミスからパワーリフトまで、幅広いニーズに応える製品ラインナップを誇ります。
スタンスミス(8,000円前後)は、筋トレ初心者から絶大な支持を集める定番モデルです。フラットで硬めのソールがデッドリフトやスクワットでの安定性を高め、力強い踏み込みを可能にします。手頃な価格でありながら、本格的なウェイトトレーニングに対応できる性能を持っています。

本格的なウェイトトレーニングを目指す方には、パワーリフト 5がおすすめです。2025年春夏の最新モデルとして登場し、以下の特徴を備えています:
パワーリフト 5の主な特徴:
- 高めに設計されたヒールでスクワット時の姿勢をサポート
- 軽量でも弾力性に優れた構造による快適性
- ストラップとシューレースの組み合わせで中足部をしっかりホールド
ウルトラブースト(18,000円~20,000円)は、BOOSTクッション技術により有酸素運動から軽めの筋トレまで幅広く対応するオールラウンドモデルです。価格はやや高めですが、その汎用性の高さが多くのトレーニーに支持されています。

ナイキ:最新テクノロジーを搭載
ナイキは革新的なテクノロジーと洗練されたデザインで、トレーニングシューズの進化を牽引し続けています。2025年現在、さらなる機能性の向上を実現した最新ラインナップを展開しています。
メトコン 9(12,900円~15,000円)は、クロストレーニングの定番として確固たる地位を築いています。最新モデルでは前作の優れた特徴を継承しながら、新たな進化を遂げました:

メトコン 9の進化ポイント:
- Reactフォームによる優れたクッション性と軽量化の両立
- 広めのヒールによる安定性の向上
- 側面の補強材でロープクライムやラテラルムーブメントに対応
フリーランシリーズ(10,000円~12,000円)は、足の自然な動きを重視した設計が特徴です。柔軟なソールが足の動きに追従し、有酸素運動と軽めの筋トレに最適な履き心地を提供します。初心者からでも始めやすい価格設定も魅力です。
上級者向けのズームXシリーズ(15,000円~18,000円)は、ナイキの最新テクノロジーを結集したハイエンドモデルです。ZoomXフォームが生み出す卓越した反発性と、プレート構造による安定性の両立を実現しています。

アシックス:日本人の足型研究から生まれた信頼
アシックスは長年にわたる日本人の足型研究をベースに、独自の技術革新を重ねてきた国産ブランドです。科学的アプローチによる機能設計と、日本人特有の足の形状に合わせた開発が高い信頼を得ています。
本格的なジム用トレーニングにはCONVICTION X(8,000円~13,000円)がおすすめです。ウエイトトレーニングやクロストレーニングに特化した設計で、優れた安定性と耐久性を実現しています。通気性に優れたアッパーとノンマーキングソールにより、ジムでの様々なトレーニングに対応します。

有酸素運動を重視する方にはGEL-KAYANOシリーズ(14,000円~18,000円)が適しています。GELクッションテクノロジーが優れた衝撃吸収性を提供し、ランニングマシンでの長時間トレーニングも快適です。日本人の足型に最適化された幅広設計が特徴です。

軽やかな履き心地を求める方にはDYNABLAST(10,000円~12,000円)がおすすめです。FLYTEFOAMブラストによる弾むような感覚と、トランポリン構造からインスピレーションを得たミッドソール設計が爽快な運動体験を提供します。

注目の新興ブランド:革新的技術で急成長
HOKA:独自クッション技術で市場席巻
HOKAは近年の成長率が著しく、2024年度単体売上高は約2,692億円、6年で10倍超に急拡大した注目ブランドです。分厚いロッカー形状ソールなど独自技術で、ナイキなど既存大手ブランドのシェアを脅かす存在になっています。
CLIFTON 9(13,998円~)は、HOKAの代表的モデルとして多くのランナーに愛されています。軽量でありながら優れたクッション性を実現し、有酸素運動を中心としたトレーニングに理想的です。2025年4月には最新のCLIFTON 10も登場し、さらなる進化を遂げています。

より厚いクッションを求める方にはBONDI 9(19,589円~)がおすすめです。スタックハイトがかかと部43mm、前足部38mm(メンズ)という厚底設計により、関節への負担を大幅に軽減します。長時間のトレーニングやウォーキングに特に適しています。

HOKAの魅力:
- 独自のロッカー形状ソールによる自然な足運び
- 軽量でありながら抜群のクッション性
- 厚底でも安定性を保つ革新的設計
On Running:スイス発の革新的ブランド
On Runningは、スイス発の革新的ブランドとして急成長を遂げています。独自のCloudTec®クッション技術で高い支持を得ており、循環型ものづくりやサステナビリティも重視する次世代型ブランドです。
Cloud 5(14,190円~)は、Onのアイコン的存在として世界中でファンを魅了し続けています。全体の44%に再生素材を利用し、これまで以上に足にフィットする柔らかな履き心地を約束します。イージーエントリーシューレースシステムにより、シューレースを結ばなくても脱着が簡単な点も魅力です。

Cloudrunner 2 Waterproof(20,680円~)は、防水性能を備えた上級モデルです。Helion™スーパーフォームと石が挟まりにくいアウトソールを装備し、屋外でのトレーニングにも対応できる設計となっています。

On Runningの特徴:
- CloudTec®技術による独特のクッション感
- スイス エンジニアリングによる精密な設計
- サステナブル素材の積極的な採用
2025年のトレンドとして、これらの新興ブランドが従来の定番ブランドに真っ向から挑戦しており、消費者にとって選択肢が大幅に広がっています。価格帯も1万円台前半から2万円台前半まで幅広く展開され、様々なニーズと予算に対応できる環境が整っています。
2025年トレンド:サステナブルシューズの台頭
環境配慮型シューズの最新動向
2025年のジムシューズ市場で最も注目すべきトレンドは、サステナビリティへの取り組みです。従来の機能性やデザインに加えて、環境への配慮が重要な選択基準となっています。
サステナブルシューズ市場は急拡大しており、2025年には約103億ドル規模に達し、年7.17%の成長が予測されています。この背景には、消費者の環境意識の高まりと、ブランド各社の積極的な取り組みがあります。
現在市場に登場している環境配慮型シューズの特徴:
- リサイクル素材90%以上を使用したモデル
- ヴィーガン対応の動物由来素材不使用設計
- オーガニック素材を積極採用した天然素材重視モデル
また、「長く履く」「修理して使う」価値観も急速に浸透しています。従来の「使い捨て」から**「循環利用」**へのシフトが明確になり、アウトソール交換可能なモデルや専門的な修理サービスを提供するブランドが増加しています。
主要ブランドのサステナビリティ取り組み
主要スポーツブランドは競って環境配慮型製品を開発しており、各社の特色ある取り組みが注目を集めています。
ナイキは最も積極的な取り組みを展開しており、2025年までにリサイクル・再生・寄付を10倍に拡大することを宣言。現在すでに製品の78%にリサイクル素材を使用しています。廃棄物削減プログラムやアップサイクル、修理プログラムも本格展開し、シューズの生涯価値を最大化する取り組みを推進しています。
Allbirdsは**「M0.0NSHOT Zero」などのネット・ゼロカーボンシューズ**を開発。カーボンネガティブ素材を採用し、CO₂排出量ゼロを実現したモデルを2025年4月に日本で限定発売しました。これは業界初の完全カーボンニュートラルシューズとして大きな注目を集めています。
On Runningは循環型ものづくりをブランド哲学の中核に据え、リサイクル素材活用と製品寿命の延長に積極的に取り組んでいます。スイス発の技術革新と環境配慮を両立させた姿勢が、特に環境意識の高い消費者から支持を得ています。
長く使えるシューズ選びのポイント
サステナブルなジムシューズ選びでは、環境配慮だけでなく実用的な耐久性も重要な判断基準となります。
長期使用を前提としたシューズ選びのポイント:
- 耐久性の高い素材構造:アッパー材質とソール構造の品質確認
- 修理サービスの有無:アウトソール交換やメンテナンスプログラムの提供状況
- アフターサポート体制:メーカー保証期間と修理対応の充実度
初期投資は高くても、長期的なコストパフォーマンスを考慮することが重要です。例えば、修理サービス付きの15,000円のシューズは、買い替えが必要な8,000円のシューズよりも、3年スパンで考えると経済的になるケースも多くあります。
購入前に確認すべきサステナビリティ指標として、リサイクル素材の使用率、製造過程でのカーボンフットプリント、パッケージの環境配慮などもチェックポイントとなります。
これらの観点から選択することで、トレーニング効果と環境配慮を両立した、真に価値あるジムシューズを見つけることができるでしょう。
初心者向けQ&A:よくある疑問を解決

- 屋外のシューズはジムで使える?
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屋外用シューズの使用は推奨されません。ジムで屋外シューズを使うリスク:
- 床を傷つける可能性:屋外用のソールは硬く、ジムの床材を傷つける恐れがあります
- 衛生面のリスク:屋外の汚れや細菌をジム内に持ち込むことになります
- トレーニング効果の低下:屋外用は屋内での運動に最適化されていません
- ジム規則違反:多くのジムが屋内専用シューズの着用を義務付けています
専用シューズを用意することで、安全で効果的なトレーニングが可能になります。
- シューズの買い替え時期は?
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使用頻度によって異なりますが、一般的な目安:
- 週1-2回使用:約1-2年
- 週3-4回使用:約6-12ヶ月
- 毎日使用:約3-6ヶ月
買い替え時期のサイン:
- ソールの減りが目立つ(特にかかと部分)
- クッション性が明らかに低下し、硬く感じる
- サイドの歪みや縫い目のほつれが発生
- インソールがへたって足裏に違和感がある
2025年の最新モデルでは耐久性が向上しているため、従来品より長期間使用できる可能性があります。
- サイズの選び方で気をつけることは?
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正しいサイズ選びのポイント:
- 試し履きは夕方以降に行う(足のむくみを考慮するため)
- 親指の先に1-1.5cm程度の余裕を確保する
- 甲の高さや足幅も重要なチェックポイント
- 両足のサイズを必ず確認(左右差がある場合は大きい方に合わせる)
- 運動時の靴下の厚さを考慮して試着する
フィット感の確認方法:かかとを合わせて紐を締めた状態で、つま先に適度な余裕があり、横幅が窮屈でないことを確認しましょう。
- 安いシューズでも大丈夫?
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初心者の場合、以下の基準を満たせば問題ありません:
- 最低限の機能(クッション性・安定性)がある
- 正しいサイズである
- 屋内用として使える素材・デザイン
- グリップ力が確保されている
2025年の価格目安:
- エントリーレベル:5,000円以下でも基本機能は十分
- 中級モデル:8,000円~15,000円で専門的機能が充実
- 上級モデル:15,000円以上で最新技術を搭載
ただし、トレーニング頻度が増える場合は、段階的な買い替えを検討しましょう。
- 高いシューズを買う価値はある?
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投資価値があるケース:
- 週3回以上のトレーニングを行う
- 高重量のトレーニングを行う
- 特定の種目に特化したトレーニングを行う
- 長時間のトレーニングを行う
- 競技レベルでのパフォーマンス向上を目指す
高価格帯シューズのメリット:
- 最新技術による機能性向上
- 耐久性が高く、長期間使用可能
- 専門的な設計でトレーニング効果を最大化
- 怪我のリスクを最小限に抑える
コストパフォーマンスを重視する場合は、中級モデル(10,000円前後)が最もバランスが取れています。
- シューズ選びで失敗しないための最終チェックポイント
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購入前の確認事項:
- 目的に合った機能性:筋トレ・有酸素・オールラウンドのどれに最適化されているか
- 正確なサイズ測定:必ず両足を計測し、運動時の足の状態を考慮
- 試着での歩行確認:店内で実際に歩いてフィット感を確認
- 予算との整合性:機能と価格のバランスが適切か
- ブランドの信頼性:アフターサービスや品質保証の有無
購入後のチェック:
- 初回使用時の違和感:痛みや不快感がないか確認
- 1週間以内の慣れ具合:足に馴染んでいるか評価
- 返品・交換対応:万が一の場合の対応策を確認
これらのポイントを押さえることで、自分に最適なジムシューズを見つけることができます。
まとめ:自分に合ったジムシューズの見つけ方
ジムシューズは「なんでもいい」ではありません。適切なシューズ選びは、トレーニング効果の向上と怪我の予防に直結する重要な要素です。
初心者が最初に押さえるべきポイントは、自分のトレーニング目的(筋トレ・有酸素・オールラウンド)を明確にし、正しいサイズでフィット感を確認することです。予算5,000円から8,000円でも基本機能は十分で、週3回以上のトレーニングなら10,000円前後の中級モデルがコストパフォーマンスに優れています。
2025年の最新トレンドでは、ナイキ メトコン 9(12,900円~15,000円)やアシックス NEOREVIVE TR3(7,755円~8,800円)などの定番に加え、HOKAやOn Runningといった新興ブランドの高機能モデルも注目されています。また、環境配慮型シューズの選択肢も拡大し、リサイクル素材を使用したサステナブルモデルが増加しています。
シューズ選びで失敗しないためには、必ず実店舗で試し履きを行い、夕方以降に足のむくみを考慮してサイズを確認しましょう。適切なジムシューズを選ぶことで、安全で効果的なトレーニングを実現し、継続的なフィットネスライフの基盤を築くことができます。