筋トレを始めたいけど、どんな器具やギアが必要か分からない方も多いはず。この記事では、初心者から上級者まで、筋トレに最低限必要な器具とトレーニングギアをまとめました。怪我防止や効率的なトレーニングに役立つおすすめアイテムを19個厳選しています。
筋トレ、特にウェイトトレーニングを行う際に使用するギアアイテムは、トレーニングの質を大きく左右します。これらの装備品は、体の各部位の保護やサポート機能により、トレーニングの効率化やケガ予防に大きく貢献します。
自重だけの筋トレでは限界がありますが、いくつかの筋トレ用器具をそろえることで、より効果的で楽しいトレーニングが可能になります。この記事では、初心者向けのコスパが良いグッズから順に紹介していきます。
注目すべきは、ここで紹介する器具やギアが実用的で信頼できるものばかりだということです。変なダイエットグッズや効果の怪しいおもしろグッズは省き、地味だけどちゃんと使える器具だけをラインナップしています。
これから紹介する19個のアイテムは、あなたの筋トレ journeyを安全で効果的なものにするでしょう。さあ、あなたに最適な筋トレギアを見つけていきましょう!
筋トレの器具:初心者からおすすめ
初心者の方が最初に揃えるべき、基本的な筋トレ器具を紹介します。これらは自宅トレーニングを効果的に行うための必須アイテムです。
ダンベル
用途と利点:
- トレーニングの幅を広げる多目的な器具
- 自重トレーニングでは鍛えにくい部位にも効果的
- 負荷の調整が可能で、筋力の向上に合わせて重量を増やせる
初心者向けおすすめの重さと選び方:
- 可変式ダンベルがおすすめ(重さを簡単に調整可能)
- ワンタッチで重さ調整できるタイプを選ぶと便利
- 初心者男性は5kg〜20kg、女性は2kg〜10kgの範囲で調整できるものが適切
価格帯:
- 品質と機能によって5,000円〜50,000円程度
- 長期的な使用を考慮すると、中〜高価格帯の投資が賢明
トレーニングチューブ
用途と利点:
- ダンベルとは異なる負荷のかけ方が可能
- コンパクトで場所を取らない
- 上級者でも活用できる汎用性の高さ
強度の選び方:
- 初心者は軽〜中程度の強度から始める
- 複数の強度が含まれたセットを選ぶと長期的に便利
価格帯:
- 一般的に2,000〜3,000円程度
- 品質や本数によっては5,000円前後のセットもおすすめ
腹筋ローラー
用途と利点:
- 腹筋を効果的に鍛えられる
- 上半身全体にも効果がある
- コスパが非常に高い器具
初心者向けの使い方のコツ:
- 最初は膝をついた状態から始める
- 背中を丸めずに腹筋に意識を集中させる
- 徐々に距離を伸ばすことで難度を上げる
価格帯:
- 多くが1,000円台〜3,000円程度
- 耐久性や握りやすさを重視すると3,000円〜5,000円のものがおすすめ
プッシュアップバー
用途と利点:
- 腕立て伏せをより効果的に行える
- 手首への負担を軽減できる
- 胸筋や上腕三頭筋により効果的にアプローチ可能
正しい使い方:
- 肩幅よりやや広めに設置する
- 肘を体に近づけるように下ろす
- 背中をまっすぐに保つ
価格帯:
- 一般的に1,000円〜2,000円程度
- 耐久性や滑り止め機能を重視すると3,000円前後のものも検討価値あり
ヨガマット/トレーニングマット
用途と利点:
- 床からの衝撃を和らげる
- フローリングの傷や音を防ぐ
- ストレッチやヨガにも使用可能
選び方(厚さ、素材など):
- 厚さ:6mm以上がおすすめ(クッション性重視なら10mm以上)
- 素材:NBR(ニトリルゴム)やTPE(熱可塑性エラストマー)が人気
- 大きさ:少なくとも幅60cm×長さ180cm以上を選ぶ
価格帯:
- 基本的なものは2,000円〜5,000円程度
- 高品質・大型のものは10,000円前後
ハンドグリッパー
用途と利点:
- 握力を効果的に鍛えられる
- テレビを見ながらなど、ながらトレーニングが可能
- 前腕の筋肉も同時に鍛えられる
強度の選び方:
- 初心者は20kg〜30kg程度の軽めの強度から始める
- 徐々に強度を上げていくことが重要
価格帯:
- 一般的なものは1,000円〜3,000円程度
- ブランド品(COCなど)は3,000円〜5,000円程度
これらの基本的な筋トレ器具を揃えることで、自宅でも効果的なトレーニングが可能になります。初心者の方は、自分のフィットネスレベルに合わせて徐々に器具を増やしていくことをおすすめします。
筋トレに必要なトレーニングギア
怪我防止と効果的なトレーニングのために必要なギアを紹介します。これらのアイテムは、初心者から上級者まで幅広く活用できる重要なツールです。
【手のひら保護】トレーニンググローブ
必要な理由と利点:
- 手のひらの保護と滑り止め効果
- マメの予防
- 握力の向上をサポート
おすすめの選び方:
- 手のサイズに合ったものを選ぶ
- 通気性の良い素材を選ぶ
- 耐久性のある製品を選ぶ
価格帯:1,000円〜5,000円程度
【腹圧を高める】リフティングベルト
必要な理由と利点:
- 腹圧を高め、体幹を固定
- 腰のケガ防止に効果的
- 高重量のトレーニングをサポート
正しい使用方法:
- ベルトを腹部に巻く(へそ周り)
- きつすぎず、ゆるすぎない程度に締める
- 深呼吸をして腹圧をかける
価格帯:3,000円〜15,000円程度
【握力補助】パワーグリップ
必要な理由と利点:
- 握力の補助により、本来のターゲット筋を効果的に鍛えられる
- 懸垂やデッドリフトなどのプル系種目で特に有効
- 背中や腕の筋肉を最後まで追い込める
使用するタイミング:
- 握力が限界に近づいたとき
- 高重量のトレーニング時
- 長時間のトレーニングセッション中
価格帯:2,000円〜6,000円程度
【手首保護】リストラップ
必要な理由と利点:
- 手首の保護とサポート
- ベンチプレスなどのプッシュ系種目で特に有効
- 高重量のトレーニングをサポート
正しい巻き方:
- 手首の関節から始める
- きつすぎない程度に巻く
- 親指を通す穴を作る
- 均等に力が分散するように調整する
価格帯:1,500円〜5,000円程度
【肘のサポート】エルボースリーブ
必要な理由と利点:
- 肘関節の保護とサポート
- ベンチプレスやダンベルプレスで特に有効
- 怪我の予防とパフォーマンス向上
おすすめの選び方:
- 適切なサイズを選ぶ
- 圧迫力が強すぎないものを選ぶ
- 高品質な素材(ネオプレンなど)を選ぶ
価格帯:3,000円〜10,000円程度
【膝のサポート】ニースリーブ
必要な理由と利点:
- 膝関節の保護とサポート
- スクワットやデッドリフトで特に有効
- 怪我の予防とパフォーマンス向上
おすすめの選び方:
- 適切なサイズを選ぶ
- 圧迫力が適度なものを選ぶ
- 耐久性のある素材を選ぶ
価格帯:3,000円〜10,000円程度
【ウェイト用靴】リフティングシューズ
必要な理由と利点:
- 安定性の向上
- 姿勢の保持をサポート
- 高重量のトレーニングに適している
一般のスニーカーとの違い:
- ソールが固く、安定性が高い
- カカトが高くなっている
- 横方向の動きに対する安定性が高い
価格帯:8,000円〜20,000円程度
【加重】ディッピングベルト
用途と利点:
- ディップスや懸垂の加重に使用
- 自重以上の負荷をかけられる
- 筋力向上と筋肥大を促進
使用する際の注意点:
- 適切な重量から始める
- ベルトの位置を正しく調整する
- 急激な重量増加は避ける
価格帯:3,000円〜8,000円程度
【歯・顎の保護】マウスピース
必要な理由と利点:
- 歯と顎の保護
- 力みすぎを防ぐ
- 集中力の向上
選び方と使用方法:
- カスタムフィットタイプを選ぶ
- 使用前に適切にフィッティングする
- トレーニング中は常時装着する
価格帯:1,000円〜5,000円程度
これらのトレーニングギアは、安全性と効果を高めるために重要です。自分のトレーニングスタイルや目的に合わせて、適切なギアを選択し、正しく使用することで、より効果的な筋トレを行うことができます。
筋トレの怪我防止に役立つギア
トレーニング中の怪我を防ぐために特に重要なギアについて詳しく解説します。適切なギアの使用は、安全で効果的な筋トレを実現するための重要な要素です。
リストストラップ(上級)
リストストラップは、重量挙げやパワーリフティングなどの高強度トレーニングで使用される上級者向けのギアです。
手首の怪我予防効果:
- バーベルやダンベルをしっかりと保持することができ、手首への過度な負担を軽減します。
- 重量の安定性が向上し、不意の落下によるケガのリスクを減らします。
- 手首の関節の動きを制限することで、過度な屈曲を防ぎ、捻挫などの怪我を予防します。
使用上の注意点:
- 正しい巻き方を学ぶことが重要です。きつすぎると血流を妨げ、緩すぎると効果がありません。
- 常時使用せず、高重量のリフティング時のみ使用することをおすすめします。
- 手首の筋力も鍛えるために、軽~中程度の重量では使用を控えましょう。
価格帯:
- 品質により1,000円~5,000円程度とさまざまです。
- 初めて使用する場合は、中価格帯の製品がおすすめです。
ニーラップ(上級)
ニーラップは、スクワットやレッグプレスなどの下半身トレーニングで膝をサポートする上級者向けのギアです。
膝の怪我予防効果:
- 膝関節周りを強く圧迫することで、関節の安定性を高めます。
- 高重量トレーニング時の膝への負担を軽減し、怪我のリスクを低下させます。
- 膝蓋腱や膝蓋骨周辺の血流を促進し、炎症のリスクを減らします。
正しい巻き方:
- ラップを膝の下から巻き始め、螺旋状に上に向かって巻いていきます。
- 膝蓋骨の上下約5cmの範囲をカバーするように巻きます。
- きつすぎず、緩すぎない適度な圧を維持することが重要です。
- 最後はマジックテープやフックで固定します。
価格帯:
- 品質や長さにより2,000円~10,000円程度です。
- 初心者の場合、3,000円~5,000円の中価格帯の製品がおすすめです。
これらのギアは上級者向けですが、正しく使用することで怪我のリスクを大幅に減らすことができます。ただし、過度に依存せず、適切なフォームと漸進的な重量増加を心がけることが、長期的な怪我予防には最も重要です。
筋トレの器具:中級者になったら欲しい
トレーニングのバリエーションを増やし、より本格的な筋トレを行いたい中級者におすすめの器具を紹介します。これらの器具があれば、ジムトレーニーに負けない体作りが可能になります。
インクラインベンチ
- 用途と利点
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- トレーニングの幅を大きく広げる重要な器具
- ダンベルプレスやワンハンドダンベルロウなど、ジムさながらの本格的なトレーニングが可能
- 角度調整機能により、様々な筋肉群にアプローチ可能
- 選び方のポイント
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- 必ずインクラインベンチを選ぶ(角度調整可能なタイプ)
- フラットベンチより若干高価だが、将来的な拡張性を考慮すると費用対効果が高い
- 安定性と耐久性を重視して選ぶ
- 価格帯
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- 品質により大きく異なるが、一般的に20,000円〜100,000円程度
- 初期投資としては高めだが、長期的な使用を考えると価値あり
チンニングスタンド(懸垂マシン)
用途と利点:
- 懸垂トレーニングを自宅で可能にする
- 背中と腕の筋肉を効果的に鍛える王道トレーニングに最適
- 高機能タイプはディップスや腹筋トレーニングも可能
設置場所の注意点:
- 天井の高さに注意(最低2.2m以上推奨)
- 床の強度を確認(特に集合住宅の場合)
- 使用時のスペースを考慮(周囲に余裕を持たせる)
価格帯と選び方:
- 機能による3段階:
- 懸垂のみ: 15,000円〜30,000円
- ディップスバー付き: 20,000円〜50,000円
- 背当て・肘置き付き: 30,000円〜100,000円
- 予算と必要機能のバランスを考慮
- 安定性と耐久性を重視(安価な製品は使用時にグラつく可能性あり)
- スペースや予算の制約がある場合、ドア取り付けタイプ(5,000円〜15,000円)も検討可能
これらの器具を導入することで、自宅トレーニングの質を大幅に向上させることができます。初期投資は必要ですが、長期的にはジム会費の節約にもなり、効率的な筋トレ環境を整えることができます。
筋トレの器具:上級者向け
本格的なトレーニングを目指す上級者向けの器具を紹介します。これらの器具を揃えれば、自宅を完全なホームジムに変えることができます。
パワーラック
用途と利点:
- 多様なトレーニングが可能:スクワット、ベンチプレス、デッドリフトなど
- 安全性の向上:重量挙げ時のセーフティバーとして機能
- 効率的なワークアウト:一台で複数の種目をこなせる
選び方と設置時の注意点:
- 耐荷重を確認(最低300kg以上推奨)
- 天井の高さを測定(チンニングバー使用時の頭上スペース確保)
- 床の強度を確認(重量に耐えられる構造か確認)
- アタッチメントの互換性を確認(将来の拡張性を考慮)
価格帯:
- 基本モデル:10万円〜30万円
- 高機能モデル:30万円〜100万円以上
バーベル・プレート
用途と利点:
- 高重量トレーニングが可能
- 筋肥大と筋力向上に効果的
- フリーウェイトの利点:体の安定性と協調性の向上
初期投資の目安:
- オリンピックバーベル(20kg):2〜5万円
- プレートセット(〜100kg):3〜10万円
- 合計: 5〜15万円程度
選び方のポイント:
- 品質と耐久性を重視
- オリンピックサイズ(50mm径)が汎用性高い
- 100kg以上扱う場合は専門店に相談
ジョイントマット
用途と利点:
- 床の保護:傷や凹みを防止
- 騒音対策:階下への音の伝達を軽減
- クッション性:関節への負担を軽減
選び方:
- 厚さ:最低10mm、重量を扱う場所は20mm以上推奨
- サイズ:トレーニングスペースに合わせて選択
- 材質:EVA樹脂が一般的、耐久性の高いものを選ぶ
価格帯:
- 4畳半分(約7㎡):5,000円〜15,000円程度
まとめ:筋トレの器具、トレーニングギアで効率良く
初心者おすすめセット:
- ダンベル(可変式)
- トレーニングマット
- トレーニンググローブ
- 推定費用:2〜3万円
中級者おすすめセット:
- 初心者セット+
- チンニングスタンド
- リフティングベルト
- 推定費用:5〜10万円
上級者おすすめセット:
- 中級者セット+
- パワーラック
- バーベル・プレートセット
- ジョイントマット
- 推定費用:30〜50万円以上
最低限必要なアイテム:
- 自重トレーニング用マット
- 可変式ダンベル(または複数の固定式)
- 怪我防止用グローブ
段階的な器具の揃え方アドバイス:
- まずは自重トレーニングから始める
- ダンベルを導入し、徐々に重量を増やす
- チューブやプッシュアップバーで種目を増やす
- 体力・筋力の向上に合わせてバーベルを検討
- 最終的にパワーラックでホームジムを完成させる
これらのトレーニングギアを使って、安全で効果的な筋トレを始めましょう。自宅トレーニングは初期投資こそかかりますが、長期的には経済的で、いつでもトレーニングできる環境が手に入ります。自分のペースで着実に筋力アップやダイエットを進めていきましょう。