「ヒートギアって冬に着てもいいの?」「コールドギアは何度から使うべき?」——アンダーアーマーを買おうとして、結局どれを選べばいいか分からずカートに入れたまま放置していませんか?
実はこの悩み、多くの人が抱えています。ヒートギア、コールドギア、オールシーズンギア、さらにコンプレッション、フィッティド、ルーズ…。種類が多すぎて、自分に合った一枚を見つけるのが難しいのです。
この記事では、アンダーアーマーの気温別・運動強度別の選び方を徹底解説。ヒートギアとコールドギアの技術的な違いから、3つのフィットタイプの使い分け、最新テクノロジー(アイソチル・インフラレッド・ラッシュ)の仕組みまで、公式情報と実際の使用感を踏まえて網羅しました。
読み終える頃には、自分の活動スタイルに最適なギアが明確になり、もう選び方で迷うことはなくなります。
結論を先にお伝えすると、室内・高強度運動なら冬でもヒートギアOK、屋外・低強度ならコールドギア。この判断基準さえ押さえれば、年間を通して快適なスポーツライフが手に入ります。
アンダーアーマーのベースレイヤーとは
アンダーアーマーのベースレイヤーは、スポーツウェアの革命とも言える製品です。肌に直接着用し、体温調節や汗の吸収・発散を助ける重要な役割を果たします。
「アンダーアーマー」という名前は、身体の上に着る鎧(アーマー)ではなく、下(アンダー)に着る鎧という意味から来ています。地肌の上に着ることで第二の皮膚としてパフォーマンスを発揮するのが特徴です。
アンダーアーマーのブランドは、「コットン(綿)のTシャツはスポーツに適さない」という課題解決から始まりました。水分を吸って重くなり、体温調整を阻害する綿素材を排除し、ポリエステルベースの機能性インナー「セカンドスキン(第二の皮膚)」を提案したことが、現代のパフォーマンスアパレルの礎となっています。
アンダーアーマーの特徴と魅力
アンダーアーマーがスポーツウェア業界で圧倒的な支持を得ている理由は、その優れた機能性にあります。
🏆 アンダーアーマーが選ばれる理由:
- 高機能素材:最先端のテクノロジーを駆使した素材を使用し、優れた吸汗速乾性や抗菌防臭機能を実現。特殊な繊維構造により、汗をかいても素早く乾くため不快感を軽減します。
- 豊富な種類:ヒートギア(夏用)、コールドギア(冬用)、オールシーズンギア(春秋用)など、季節や用途に合わせて選べる多様なラインナップがあります。
- フィット感の選択:コンプレッション(密着型)、フィッティド(程よくフィット)、ルーズ(ゆったり)と、好みや目的に応じてフィット感を選択できます。
- デザイン性:機能性だけでなく、スタイリッシュなデザインも魅力の一つ。スポーツウェアとしてだけでなく、普段着としても人気があります。
ベースレイヤーの重要性
ベースレイヤーは、スポーツパフォーマンスと快適さを両立させる上で非常に重要な役割を果たします。
💡 ベースレイヤーが果たす5つの役割:
- 体温調節機能:暑い時は体熱を放出して涼しく、寒い時は熱を閉じ込めて暖かく保ち、最適な体温を維持します。気温に関わらず常に快適なコンディションでスポーツや活動を行えます。
- 汗のコントロール:汗を素早く吸収し、外部に発散させることで肌を乾燥した状態に保ちます。汗による不快感や冷えを防ぎ、集中力の維持にも貢献します。
- 筋肉サポート:特にコンプレッションタイプは、筋肉の振動を抑制し、パフォーマンス向上や疲労軽減に貢献。長時間の運動でも筋肉疲労を軽減し、持久力の向上をサポートします。
- UV保護:多くのアンダーアーマー製品にはUV保護機能(UPF30以上)があり、有害な紫外線から肌を守ります。屋外スポーツでの日焼けによるダメージを軽減します。
- 快適性向上:軽量で通気性に優れているため、長時間の着用でも快適です。縫い目を減らした設計により、擦れや不快感を最小限に抑えています。
アンダーアーマーのベースレイヤーは、これらの特徴と重要性を備えた高機能ウェアとして、プロアスリートから一般のスポーツ愛好家まで幅広く支持されています。
ヒートギアとコールドギアの違い|気温別の使い分け早見表
アンダーアーマーのヒートギアとコールドギアは、それぞれ異なる季節や気温に適した特徴を持っています。どちらも高機能なベースレイヤーとして人気がありますが、用途や特性には明確な違いがあります。
まずは両者の違いを一目で確認しましょう。
| 項目 | ヒートギア | コールドギア |
|---|---|---|
| 推奨気温 | 24℃〜40℃ | −10℃〜12℃ |
| 主な機能 | 吸汗速乾・通気性・体温冷却 | 保温性・汗冷え防止 |
| 素材特徴 | 軽量・薄手・高通気性 | 裏起毛・二層構造 |
| 適した季節 | 春〜秋(暑い時期) | 秋〜冬(寒い時期) |
| 使用シーン | 発汗量の多い運動・暑熱環境 | 寒冷環境・低強度の活動 |
ヒートギアの特徴と使用時期
ヒートギアは、春・夏・秋用のスタンダードモデルです。暑い季節に体を快適に保つために設計されています。
☀️ ヒートギアの基本情報:
- 適温範囲:24℃〜40℃
- 素材:軽量で通気性の高い特殊素材を使用
- 機能:吸汗速乾性に優れ、体温調節をサポート
- 使用時期:主に暑い季節や激しい運動時に最適
ヒートギアの最大の特徴は、汗を素早く吸収して発散させる機能です。この機能により、運動中や暑い日でも体を冷却し、快適な状態を保つことができます。
モイスチャートランスポートシステム(水分輸送システム)がヒートギアの核心技術です。親水性と疎水性の繊維を巧みに組み合わせることで、皮膚表面の汗を素早く吸い上げ(毛細管現象)、生地の表面へと拡散させます。拡散された水分は、体温と外気によって急速に気化し、その際に生じる気化熱によって身体を冷却します。
汗が肌に留まらないため、ベタつきを感じにくく、動きやすさも確保できます。また、多くのヒートギアには紫外線プロテクト機能も備わっており、UPF30+以上の保護機能を持つ製品も多数あります。夏のアウトドアスポーツ時の日焼け対策にも効果的です。
最新モデルでは、発汗量の多い背中や脇下部分にメッシュパネルを配置する「ボディマッピング」技術が標準化されており、蒸れの物理的な排出(対流冷却)を促進しています。
コールドギアの特徴と使用時期
コールドギアは、冬用モデルとして開発された高機能インナーです。
❄️ コールドギアの基本情報:
- 適温範囲:−10℃〜12℃
- 素材:裏起毛素材を使用し、保温性が高い
- 機能:高い保温性と吸汗速乾性を両立
- 使用時期:寒い季節や冬のスポーツに最適
コールドギアの最大の特徴は、優れた保温性です。設計思想は単に生地を厚くすることではなく、「重量あたりの保温性(Warmth to Weight Ratio)」を最大化することにあります。
コールドギアの標準的なファブリックは、**二層構造(ダブルフェイス)**を採用しています。
🔬 二層構造の仕組み:
- 内側の起毛層(Brushed Interior):肌に触れる面は微細に起毛されています。この起毛が皮膚との間に「デッドエア(動かない空気の層)」を作り出し、体温の放熱を防ぐ断熱材の役割を果たします。同時に、汗冷えを防ぐために水分を素早く外層へ移動させる機能も持ちます。
- 外側の平滑層(Smooth Exterior):外気と接する面は高密度に編み込まれており、冷気の侵入を物理的に軽減すると同時に、レイヤリング(重ね着)の際に他の衣服との摩擦を減らす役割を担います。
従来の防寒インナーとの大きな違いは、保温性だけでなく汗を素早く吸収して発散させる機能も備えている点です。激しい運動で汗をかいても素早く乾くため、汗冷えを防ぎ、体温低下を防止します。
また、薄手でありながら高い保温効果を発揮するため、アウターとの重ね着がしやすく、動きを妨げません。
オールシーズンギアについて
オールシーズンギアは、一年を通して使いやすいアンダーアーマーのラインナップです。中間的な気温帯や変わりやすい天候に対応する万能モデルとして開発されました。
⚙️ オールシーズンギアの基本情報:
- 適温範囲:12℃〜24℃
- 素材:適度な厚みと通気性を持つ素材を使用
- 機能:汎用性が高く、幅広い気温に対応
- 使用時期:春秋や軽い運動時に最適
オールシーズンギアは、ヒートギアとコールドギアの中間的な性能を持ち、幅広い気温帯で快適に使用できます。体温や運動強度に応じて、適切な温度調節を行う機能を備えています。
特に季節の変わり目や気温の変化が激しい日には重宝します。朝晩冷え込む春秋の時期や、屋内外を行き来する際の温度差にも対応できるため、一年を通して活用したい方におすすめです。
なお、「オールシーズンギア」という名称は近年、製品タグでの露出が減少傾向にあります。現在は、より具体的な素材名やコレクション名で展開する戦略がとられています。
📦 オールシーズンギアの役割を担う現行製品:
- UAテック(UA Tech):柔らかな肌触りと速乾性を兼ね備えた、Tシャツやロングスリーブの主力素材。軽い運動やジムワークにおけるオールシーズン対応ウェアとして機能します。
- ライバルフリース / アーマーフリース:中厚手のスウェット素材。コールドギアほどの極寒仕様ではないが、ヒートギアでは寒いという状況(春秋の朝晩など)に最適化されています。
- ストーム(UA Storm)ウーブン:撥水加工を施した軽量ウィンドブレーカー。体温調整の微調整役として、かつてのオールシーズンギアの役割を果たしています。
ヒートギアは冬に着れる?条件別の判断基準
「ヒートギアは夏専用」と思われがちですが、条件次第では冬でも十分に活用できます。判断のカギは「運動強度」と「活動環境」です。
冬でもヒートギアが使えるケース
以下の条件に当てはまる場合、冬でもヒートギアが適しています。
✅ ヒートギアがOKな条件:
- 室内トレーニング:ジムや体育館など暖房の効いた環境では、保温性よりも吸汗速乾性が重要になります。コールドギアでは暑すぎて汗が処理しきれず、不快感につながることも。
- 高強度の運動:ランニング、HIIT、ウェイトトレーニングなど発汗量が多い活動では、体温が大きく上昇します。過剰な保温は発汗過多(オーバーヒート)を招くため、ヒートギアの方が快適です。
- 重ね着前提:ヒートギアをベースレイヤーとして、上にフリースやウィンドブレーカーを着用する場合。汗を素早く外層に逃がし、外層で保温する効率的なレイヤリングが可能です。
特にジムでのトレーニングでは、冬場でもヒートギアが最適な場合が多いです。室内は暖房が効いており、高強度の運動で体温が上昇するため、保温性よりも吸汗速乾性が重要になります。
冬はコールドギアを選ぶべきケース
一方、以下の条件ではコールドギアを選ぶべきです。
❄️ コールドギアが必要な条件:
- 屋外での運動・活動:気温が低く、体温が奪われやすい環境では保温性が必須。風を受けると体感温度はさらに下がるため、コールドギアの断熱効果が活きます。
- 低〜中強度の運動:ウォーキング、ゴルフ、釣りなど発汗量が少ない活動では、体温が上がりにくいため保温性を優先すべきです。
- 長時間の屋外滞在:スポーツ観戦、通勤、アウトドアレジャーなど、動きが少なく体温が上がりにくい状況では、蓄熱機能のあるコールドギアが必要です。
屋外で気温が10℃を下回る場合は、運動強度に関わらずコールドギアを検討しましょう。特に動きが少ない活動(ゴルフのカート移動、釣りの待機時間、スポーツ観戦など)では、体温が上がりにくく、保温性が重要になります。
重ね着(レイヤリング)で対応する方法
気温や運動強度が読みにくい場面では、**レイヤリング(重ね着)**で調整する方法も有効です。
🧥 重ね着の組み合わせ例:
- ヒートギア+ウィンドブレーカー:汗をかきやすいが外気が冷たい場面に最適。ヒートギアが汗を処理し、ウィンドブレーカーが風を防ぎます。
- ヒートギア+コールドギア:極寒環境での高強度運動に。内側のヒートギアが汗を素早く吸い上げ、外側のコールドギアが保温と汗の発散を担います。
- コールドギア+フリースジャケット:低強度の屋外活動に。コールドギアで基本の保温を確保し、フリースで追加の断熱層を作ります。
- コールドギア+ダウンジャケット:氷点下の極寒環境に。コールドギア インフラレッドやプロを選ぶとより効果的です。
コールドギアは何度から着る?気温の目安と選び方
「コールドギアは何度から使うべき?」という疑問に対する答えは、気温10℃以下が一つの目安です。ただし、運動強度によって最適な選択は変わります。
気温と運動強度で選ぶコールドギア早見表
以下の表は、気温と運動強度に基づいた最適なギアの選択基準です。
| 外気温 | 高強度(ランニング等) | 中強度(ウォーキング等) | 低強度(ゴルフ・観戦等) |
|---|---|---|---|
| 10〜15℃ | ヒートギア or 薄手ロングスリーブ | オールシーズンギア(UAテック等) | 標準コールドギア |
| 5〜10℃ | 標準コールドギア(ベースレイヤー) | 標準コールドギア+薄手アウター | コールドギア インフラレッド |
| 0〜5℃ | 標準コールドギア+ウィンドブレーカー | コールドギア インフラレッド | コールドギア インフラレッド+中綿アウター |
| −10〜0℃ | コールドギア インフラレッド | コールドギア プロ / ベース3.0-4.0 | コールドギア プロ+ダウンジャケット |
📌 選び方のポイント:
- 高強度運動では体温が上がるため、同じ気温でも薄手のギアで対応可能。過剰な保温はオーバーヒートの原因に。
- 低強度・静止時は体温が上がりにくいため、保温性の高いギアが必要。特にインフラレッドやプロの蓄熱機能が効果を発揮します。
コールドギアの種類と暖かさの違い
コールドギアには、保温性のレベルによって複数の種類があります。用途に応じて適切なモデルを選びましょう。
標準コールドギア(ベースレイヤー)
日常のジム通いや気温0℃以上のランニングに最適なスタンダードモデルです。汗を逃がす機能を優先し、過剰な保温による発汗過多(オーバーヒート)を防ぎます。
🎯 こんな人におすすめ:
- 冬でも高強度のトレーニングをする人
- 室内と屋外を行き来する活動をする人
- 汗冷えを防ぎたいランナー
コールドギア インフラレッド
生地の裏面に施されたセラミックプリントが、人体から放射される遠赤外線(体温)を吸収・蓄積。通常のコールドギアより長時間暖かさを維持できます。
🔬 インフラレッドの技術的メカニズム:
- 生地の裏面に六角形や幾何学模様の特殊プリントを配置
- 熱伝導性の高いセラミック素材が遠赤外線を捕捉
- 通常の繊維だけでは透過してしまう放射熱を物理的に蓄積
- 運動休止時(ゴルフのカート移動やリフト乗車時)も体温低下を防止
🎯 こんな人におすすめ:
- 冬のゴルフ、釣り、屋外観戦など動きの少ない活動をする人
- 寒冷地での長時間の屋外活動をする人
- 薄着で暖かさを維持したい人
コールドギア プロ(Base 3.0/4.0)
氷点下10℃を下回る極寒環境や雪山登山向けの最高保温モデルです。
❄️ プロの特徴:
- 標準的なコールドギアよりも生地のGSM(グラム数/平方メートル)が高い
- 起毛のロフト(厚み)が深く、より多くのデッドエアを確保
- 一部のモデルでは通気性と保温性を両立させる格子状(グリッド)構造を採用
- 汗を素早く吸い上げつつ、格子の隙間に空気を溜め込む設計
🎯 こんな人におすすめ:
- スキー、スノーボードなどウインタースポーツをする人
- 雪山登山やバックカントリーに行く人
- 極寒地での作業やアウトドア活動をする人
アンダーアーマーのフィットタイプの違い|コンプレッション・フィッティド・ルーズ


アンダーアーマーは、様々な体型やスポーツのニーズに合わせて、3つの異なるフィット感を提供しています。自分の活動スタイルや好みに合わせて最適なフィットタイプを選ぶことで、パフォーマンスと快適さを両立できます。
| フィットタイプ | 密着度 | 特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|---|
| コンプレッション | ★★★★★ | 第二の皮膚のように密着 | 高強度トレーニング、競技スポーツ |
| フィッティド | ★★★☆☆ | 適度な密着感と動きやすさ | 日常トレーニング、幅広いスポーツ |
| ルーズ | ★☆☆☆☆ | 締め付けないゆったり設計 | カジュアル、リラックス、重ね着 |
コンプレッション|最も密着するタイプ
コンプレッションは、アンダーアーマーの中で最も体にフィットするタイプです。文字通り体を「圧迫」することで筋肉をサポートし、パフォーマンス向上に貢献します。
💪 コンプレッションの特徴:
- 第二の皮膚のように密着して余分なスペースを作らない
- 筋肉の余計な振動を抑制することで体のブレを軽減
- 肉体疲労を軽減し、長時間のスタミナ維持をサポート
- 血行促進効果により運動効率を高める
🏃 おすすめのスポーツ・活動:
- アメフト・ラグビー:コンタクトスポーツでの筋肉保護と疲労軽減
- 陸上競技:筋肉の振動抑制によるパフォーマンス向上
- サイクリング:長時間のペダリングでの疲労軽減
- 野球・サッカー:チームウェアの下に着用してプレー中の快適さを維持
体の動きを正確に感じたい方、パフォーマンスを最大化したいアスリートにおすすめです。
フィッティド|程よくフィットするタイプ
フィッティドは、コンプレッションと通常のフィットの中間に位置する、バランスの取れたフィット感が特徴です。最も汎用性が高く、幅広いシーンで活躍するタイプといえるでしょう。
👕 フィッティドの特徴:
- 体のラインに沿ってゆとりを持たせながらフィットする
- コンプレッションの機能性を一部維持しつつ、締め付けすぎない快適さ
- 動きやすさと支持力のバランスが取れている
- 日常的なトレーニングから軽いスポーツ活動まで幅広く対応
🏋️ おすすめのスポーツ・活動:
- ジム通い・ウェイトトレーニング:適度な筋肉サポートと動きやすさを両立
- ランニング・ジョギング:締め付けすぎず快適なフィット感
- ヨガ・ピラティス:ストレッチ動作を妨げない柔軟性
- 球技スポーツ全般:野球、テニス、バスケなど幅広く対応
- 日常生活:違和感なく着用できるため普段使いにも最適
初心者から上級者まで、最も多くの人に選ばれているフィットタイプです。迷ったらまずフィッティドを選ぶのがおすすめです。
ルーズ|ゆったりしたタイプ
ルーズは、最もゆったりとしたフィット感を提供します。体を締め付けず、自由な動きを重視したい方に最適です。
🎽 ルーズの特徴:
- ストレスフリーで余裕のある着心地
- 通気性が良く体温調節がしやすい
- リラックス感を重視したデザイン
- レイヤリング(重ね着)がしやすい
🏀 おすすめのスポーツ・活動:
- バスケットボール:大きな動きを妨げない自由度
- ストリートスポーツ:スタイルと機能性の両立
- カジュアルな日常着:リラックスした環境でのトレーニング
- 睡眠時:ストレスフリーな着心地で快適な睡眠をサポート
- 長時間の着用:締め付けによる疲労感がない
見た目のスタイルも重視する方におすすめです。
フィットタイプ選び方のポイント
アンダーアーマーのフィットタイプを選ぶ際のポイントは、使用目的と個人の好みのバランスです。
📋 選択の参考ポイント:
- 高強度のトレーニングや競技パフォーマンスを重視するなら → コンプレッション
- バランスの取れた使い勝手と日常的な着用感を求めるなら → フィッティド
- 快適さとリラックス感を重視するなら → ルーズ
また、季節や気温に応じても選び分けると良いでしょう。
🌡️ 季節×フィットタイプの組み合わせ:
- 夏場:通気性の良いルーズかフィッティドが快適
- 冬場:保温性を重視する場合はコンプレッションやフィッティドが適切(体に密着することで暖かい空気の層を作る)
ヒートギア・コールドギアの共通機能

アンダーアーマーのヒートギアとコールドギアには、季節を問わず共通する優れた機能があります。これらの機能がアンダーアーマーを多くのアスリートや一般ユーザーから支持される理由となっています。
吸汗速乾性
アンダーアーマーの最大の特徴の一つが、優れた吸汗速乾性です。
この機能により、運動中や暑い環境下で発生する汗を素早く吸収し、外部へ発散させます。その結果、ウェアが汗で重くなることを防ぎ、常に快適な着心地を維持できます。さらに、体温調節にも役立ち、暑い時期はクールダウン、寒い時期は汗冷えを防いで保温効果を発揮します。
最新モデルでは蒸れ防止メッシュ構造が改良され、より効率的に湿気を逃がす設計になっています。運動強度が高まるほど、この吸汗速乾機能の恩恵を実感できるでしょう。
紫外線プロテクト
屋外でのスポーツや活動時に重要となるのが、紫外線対策です。アンダーアーマーのウェアは、**UPF(紫外線防止指数)30〜50+**の高い紫外線カット機能を持っています。
☀️ 紫外線プロテクト効果の主な利点:
- 肌の健康を保護する
- 長時間の屋外活動でも安心
- 繰り返しの洗濯後も効果が持続する
夏のスポーツはもちろん、冬のスキーやスノーボードなど紫外線の強い環境下(雪面からの反射)でも安心して着用できます。
ストレッチ性(4方向ストレッチ)
アンダーアーマーのウェアは、4方向ストレッチ技術により、優れた伸縮性を誇ります。縦横どちらの方向にも伸びるため、体の動きを妨げることなく、あらゆるスポーツや活動に対応できます。
特にコンプレッションタイプのウェアでは、筋肉をサポートしながらも動きやすさを確保し、パフォーマンスの向上にも貢献します。
最新モデルでは回復力の高い素材を採用し、長時間着用しても形状が崩れにくくなっています。日常生活でも、ストレスフリーな着心地を実現しています。
抗菌防臭機能
運動後の不快な臭いは、多くの人が悩むポイントです。アンダーアーマーのウェアは、抗菌防臭機能を搭載しています。
この機能により、汗や皮脂による細菌の繁殖を抑制し、嫌な臭いの発生を防ぎます。最新の防臭技術では銀イオンテクノロジーを採用し、より効果的に臭いを抑制します。
長時間の着用や激しい運動後でも、爽やかな状態を維持できるため、ジムやスポーツ後の移動時にも快適に過ごせます。
耐久性
アンダーアーマーの製品は、高い耐久性を備えています。頻繁な洗濯や日常的な使用にも耐える堅牢な作りが特徴です。
🔧 耐久性を支える設計:
- 縫製部分の補強:負荷のかかる部分を重点的に強化
- 摩擦に強い素材:繰り返しの着用・洗濯でも劣化しにくい
- 形状記憶性:長時間着用しても型崩れしにくい
これらの共通機能により、アンダーアーマーのヒートギアとコールドギアは、季節や用途を問わず高い機能性と快適さを提供します。
アンダーアーマーの革新的テクノロジー
アンダーアーマーは、スポーツウェアの分野で常に革新的なテクノロジーを開発し続けています。これらのテクノロジーは、アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出すだけでなく、日常生活でも快適さを提供します。
主に涼しさ、暖かさ、そしてパフォーマンス向上の3つの分野で独自のテクノロジーを展開しています。
涼しさを追求するテクノロジー
暑い季節や激しい運動時に体温調節を助ける、アンダーアーマーの冷却テクノロジーを紹介します。
HEATGEAR(ヒートギア)
アンダーアーマーの代表的な夏用テクノロジーです。
🔥 ヒートギアの機能:
- 優れた吸汗速乾性:汗を素早く吸収・発散
- 高い通気性:蒸れを防ぎ快適さを維持
- 酷暑時でも快適:24℃〜40℃の気温帯で最適なパフォーマンス
アンダーアーマーのベーシックテクノロジーとして多くの製品に採用されています。
ISO-CHILL(アイソチル)
ヒートギアの上位互換として位置づけられる、最新の冷却テクノロジーです。真夏の新定番として、日本の猛暑環境において完全に定着しています。
🧊 アイソチルの技術的メカニズム:
- 扁平糸(フラットヤーン):通常の糸は断面が円形だが、アイソチルは平たいリボン状の糸を使用。皮膚との接触面積が劇的に増加し、皮膚の熱が生地へと移動する速度(熱伝導率)が向上します。
- 二酸化チタン(TiO2)の練り込み:熱伝導性の高い鉱石である二酸化チタンを繊維に練り込んでいます。身体の熱を素早く吸い取り、生地全体へ拡散・放出するヒートシンクのような役割を果たします。
ユーザーからは「着用した瞬間のひんやり感」「ツルツルしてシルクのような肌触り」「汗をかいても肌に張り付きにくい」といった評価を得ています。
COOLSWITCH(クールスイッチ)
裏地に施された特殊プリントが熱に反応し、体温を瞬時に冷やす効果を発揮します。
❄️ クールスイッチの特徴:
- 肌に触れた瞬間にひんやりとした感覚を提供
- 激しい運動中でも涼しさを維持
- 真夏の暑さの中でも快適
暖かさを実現するテクノロジー
寒い季節や冷えやすい環境下での体温維持を助ける、アンダーアーマーの保温テクノロジーを紹介します。
COLDGEAR(コールドギア)
アンダーアーマーの代表的な冬用テクノロジーです。
❄️ コールドギアの機能:
- 高い保温性:裏起毛素材と二層構造で体温を保持
- 優れた吸汗速乾性:汗を素早く処理して汗冷えを防止
- 汗冷え防止効果:運動中も快適な状態を維持
−10℃〜12℃の気温帯で最適なパフォーマンスを発揮します。一枚で十分な暖かさを提供するため、重ね着の必要がなく、動きやすさも確保できます。
COLDGEAR INFRARED(コールドギア インフラレッド)
コールドギアの性能をさらに向上させた冬用テクノロジーです。ゴルフ、タクティカル、ウィンタースポーツラインにおいて主力テクノロジーとして採用されています。
🔥 インフラレッドの技術的メカニズム:
- セラミックプリント:生地の裏面に六角形や幾何学模様のプリントを配置。熱伝導性の高い特殊なセラミック素材を含んでいます。
- 蓄熱メカニズム:人体から放射される遠赤外線(体温)をセラミックプリントが吸収・蓄積。通常の繊維だけでは透過してしまう放射熱を物理的に捕捉します。
- 持続性:「暖かさが長持ちする」という特徴があり、運動休止時(ゴルフのカート移動やリフト乗車時)においても、蓄えられた熱が急激な体温低下を防ぎます。
特に冬のゴルフでは、インフラレッド搭載のテーパードパンツが人気です。薄手でありながら外気温0〜5℃の環境下でのプレーを可能にし、スイング動作を妨げません。
コールドギア プロ(Base 3.0/4.0)
氷点下10℃を下回る環境や雪山登山などの過酷な状況に対応するラインです。
⛰️ プロの特徴:
- 標準的なコールドギアよりも生地のGSM(グラム数/平方メートル)が高い
- 起毛のロフト(厚み)が深く、より多くのデッドエアを確保
- 一部のモデルでは裏地が格子状(グリッド)になっており、通気性と保温性を両立
- 汗処理能力が高く、活動量の多い冬山登山にも対応
パフォーマンス向上テクノロジー
アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出すための、アンダーアーマーの特殊テクノロジーを紹介します。
RUSH(ラッシュ)
アンダーアーマーの最新パフォーマンス向上テクノロジーです。エリートアスリート向けのプレミアムラインとして、トレーニングウェアの中核を担っています。
⚡ ラッシュの技術的メカニズム:
- ミネラル配合:生地に**13種類のミネラル(バイオセラミックス)**を配合
- エネルギー変換:運動中の人体が発散する熱エネルギーを吸収し、遠赤外線エネルギーに変換して体内へ反射
- 血行促進:遠赤外線は皮下組織の深部まで到達し、局所的な血流(微小循環)を促進
- パフォーマンス向上:筋肉への酸素供給量が増加し、スタミナの向上や疲労物質の除去をサポート
最新モデルでは「スマートフォーム」技術との融合も進んでおり、特殊な編み方により関節の動きに合わせて生地が正確に追従。ウェアのズレや突っ張りを解消し、ミネラル素材を常に皮膚に密着させてラッシュの効果を最大化しています。
アンダーアーマーの活用シーン
アンダーアーマーは高機能ウェアとして様々なシーンで活躍します。スポーツシーンだけでなく、日常生活でも快適さを提供してくれるアイテムです。
スポーツ時の活用法

アンダーアーマーは元々スポーツウェアとして開発されたブランドで、様々なスポーツシーンで多くのメリットを提供します。
ランニング・ジョギング
ヒートギアは吸汗速乾性に優れ、夏場のランニングで体温上昇を抑制します。汗が素早く発散されるため、ベタつきを感じることなく快適に走り続けられます。
コールドギアは保温性が高く、寒い季節のジョギングをより快適にサポート。汗冷えを防ぎながら体温を維持するため、冬のランニングでも集中力を保てます。
ジム・トレーニング
フィッティドタイプは筋肉を適度に圧迫し、筋肉のサポートとパフォーマンス向上に貢献します。ウェイトトレーニングやマシントレーニングなど、幅広いメニューに対応できる汎用性が魅力です。
ルーズタイプは動きやすさを重視したい方に最適。締め付け感がないため、ストレスフリーにトレーニングに集中できます。
球技スポーツ
コンプレッションタイプは筋肉の振動を抑制し、疲労軽減とケガ防止に効果的です。野球やサッカーなどのチームウェアの下に着用することで、プレー中の快適さを維持できます。
瞬発力が求められる動きでも、筋肉のブレを抑えてパフォーマンスを安定させます。
ウインタースポーツ
コールドギアは高い保温性を持ちながらも薄手で軽量なため、スキーやスノーボードのインナーとして最適です。体を温めつつも動きやすさを確保し、長時間の活動をサポートします。
インフラレッド搭載モデルなら、リフト乗車時など動きが少ない場面でも体温低下を防ぎます。
ゴルフ
UV機能を備えたヒートギアは長時間の紫外線曝露から肌を守りながら、汗による不快感を軽減します。ストレッチ性にも優れるため、スイング動作を妨げません。
冬はコールドギア インフラレッドが最適。薄手でスイングを邪魔せず、カート移動中も暖かさを維持できます。
日常生活での活用法

アンダーアーマーはスポーツシーン以外でも、日常生活の様々なシーンで活用できます。
オフィスウェア(ビジネスシーン)
ヒートギアは汗をかきやすい夏場のビジネスシーンで重宝します。ワイシャツの下に着用することで、汗染み防止と清潔感の維持に役立ちます。薄手なのでスーツのシルエットにも影響しません。
防寒着(通勤・外出)
コールドギアは薄手でありながら高い保温性を持つため、冬の通勤や外出時に最適です。かさばらないので、コートやジャケットの下にも違和感なく着用できます。
電車内と屋外の温度差が大きい通勤シーンでも、汗をかいたら素早く発散し、外に出たら保温するという理想的な体温調節が可能です。
旅行時
オールシーズンギアは気温変化に対応できるため、旅行の荷物を減らしたい時に便利です。吸汗速乾性があるので、洗濯して翌日には使える点も旅行者にとって大きな魅力です。
国内外の温度差がある旅行先でも、一着で幅広い環境に対応できます。
睡眠時
ルーズタイプはストレスフリーな着心地で、快適な睡眠をサポートします。温度調節機能により、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
また、アンダーアーマーの「リカバリー」ラインでは、バイオセラミック技術(セリアント等)を搭載したスリープウェアも展開。遠赤外線効果による温熱作用が、筋肉の緊張をほぐし疲労回復をサポートします。
アウトドア活動
UVカット機能付きのヒートギアは、ハイキングやキャンプなどのアウトドア活動で肌を守りながら快適な体温を維持します。
長時間の屋外活動でも、汗によるベタつきや臭いを抑え、快適に過ごせます。
よくある質問(FAQ)
- ヒートギアは夏専用ですか?冬も着れますか?
-
室内トレーニングや高強度運動で発汗量が多い場合は冬でも使用可能です。屋外や低強度の活動ではコールドギアが適しています。
- コールドギアは何度から着るべきですか?
-
目安は気温10℃以下です。ただし、運動強度が低い場合(ゴルフ、観戦など)は10〜15℃でもコールドギアが快適な場合があります。
- ヒートギアとコールドギアの違いは何ですか?
-
ヒートギアは吸汗速乾・通気性重視で暑熱環境向け(24℃〜40℃)。コールドギアは保温性重視で寒冷環境向け(−10℃〜12℃)です。素材構造も異なり、コールドギアは裏起毛の二層構造を採用しています。
- コンプレッションとフィッティドの違いは?
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コンプレッションは最も密着し筋肉を圧迫してサポート。高強度トレーニングや競技向けです。フィッティドは適度な密着感で締め付けすぎず、日常使いに最適。初心者にはフィッティドがおすすめです。
- オールシーズンギアはいつ着ればいいですか?
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気温12℃〜24℃の春秋シーズンや、気温変化の大きい日に最適です。現在は「UAテック」「ライバルフリース」という製品名で同様の機能を持つ製品が展開されています。
- コールドギア インフラレッドと通常のコールドギアの違いは?
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インフラレッドはセラミックプリントにより遠赤外線を蓄積・反射し、通常のコールドギアより長時間暖かさが持続します。動きの少ない活動(ゴルフ、釣り、観戦など)に特に効果的です。
- アイソチルとヒートギアの違いは?
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アイソチルはヒートギアの上位互換です。扁平糸と二酸化チタン配合により、通常のヒートギアより強力な接触冷感と熱移動能力を持ちます。真夏の屋外や猛暑日に特に効果を発揮します。
まとめ

アンダーアーマーのギア選びは、気温と運動強度の2軸で考えるとシンプルです。
| 気温 | おすすめギア |
|---|---|
| 24℃以上 | ヒートギア |
| 12〜24℃ | オールシーズンギア(UAテック等) |
| 10℃以下 | コールドギア |
「ヒートギアは冬に着れる?」の答えは、室内・高強度運動ならOK、屋外・低強度ならコールドギアです。
フィットタイプは、競技志向ならコンプレッション、迷ったらフィッティド、リラックス重視ならルーズを選びましょう。
あと、洗濯したあと速攻で乾いてくれるのもありがたい。素材的に首も絶対に伸びないし。ワイシャツのインナーとして完璧だと思う。
ちなみに、パンツの上に着るかノーパンで着るか迷います。どっちも試しましたが、パンツは有りでも無しでも大丈夫です。お好みでどうぞ。
【参考情報】

