握力を鍛えるならCOC(キャプテンズオブクラッシュ)ハンドグリッパーがおすすめ

握力といえば、昔からリンゴを握りつぶすパフォーマンスが有名でした。しかし、真の握力自慢たちは、そんな手軽な挑戦では満足しません。彼らが目指すのは、世界基準の握力です。その基準となるのが、COC(キャプテンズオブクラッシュ)ハンドグリッパーなのです。

この記事では、握力トレーニングの最高峰とされるCOCハンドグリッパーについて、初心者からプロまで役立つ情報をご紹介します。選び方効果的な鍛え方レベル別の目安など、あなたの全ての疑問にお答えします。

COCグリッパーを使いこなせば、たくましい前腕が作られ、Tシャツ姿だけで周囲に強さを誇示できるようになります。さらに、様々なスポーツにおいても、握力は無くてはならない要素。正しい知識と鍛え方を身につけて、あなたも世界レベルの握力に挑戦してみませんか?

目次

COCグリッパーとは?基本情報と特徴

COCグリッパーの定義と歴史

COCグリッパーは、アイアンマインド社が開発した高品質なハンドグリッパーです。正式名称は「キャプテンズ・オブ・クラッシュ・グリッパーズ」で、その略称がCOCです。1990年代に開発され、以来、握力トレーニングの世界標準として広く認知されています。

COCグリッパーの特徴と利点

  1. 強度別のナンバリング:11段階の強度があり、最も軽い「ガイド」(約27kg)から最も重い「No.4」(約165kg)まで、段階的に強度が上がります
  2. 高品質な素材航空機グレードのアルミニウムとステンレス鋼を使用し、耐久性に優れています。ハンドルには滑り止めのチェッカリング加工が施されており、しっかりと握ることができます。
  3. 精密な製造:一定の品質管理下で製造され、世界中で同じ基準で握力を比較できます。特にNo.3以上のグリッパーを完全に閉じることは、グリッパー愛好家の間で一種のステータスとなっています。
  4. 調整可能:ナットを回すことで、わずかながら強度調整が可能です。
  5. 効率的なトレーニング:複数の強度のグリッパーを用意し、自力で数回閉じられるものや、ぎりぎり閉じられないものを選ぶことで、段階的に握力を強化できます。

COCグリッパーは、その多様な強度設定高品質な製造により、初心者から上級者まで幅広いレベルのトレーニングに対応できる、握力向上のための優れたツールです。

COCグリッパーの選び方:初心者からプロまで

COC グリッパーポンドキログラム (すべて約Xkg)
ガイド60 lb.27kg
スポーツ80 lb.36kg
トレーナー100 lb.45kg
ポイントファイブ (No. 0.5)120 lb.54kg
No. 1140 lb.63kg
No 1.5167.5 lb.75kg
No. 2195 lb.88kg
No. 2.5237.5 lb.108kg
No. 3280 lb.127kg
No. 3.5322.5 lb.146kg
No. 4365 lb165kg
http://ja.wikipedia.org/wiki/キャプテンズ・オブ・クラッシュ・グリッパーズ

初心者向け:基礎を築く段階

  • ガイド(27kg): 握力トレーニングを初めて始める方リハビリ中の方に最適です。軽い負荷で基礎的な握力を築きます。
  • スポーツ(36kg): ある程度の握力がある初心者向け。日常的に運動している方におすすめです。

中級者向け:本格的なトレーニングへ

  • トレーナー(45kg): 一般的な筋トレ経験者に適しています。握力を意識的に鍛え始める方に最適です。
  • ポイントファイブ(54kg): 握力が50kg程度の方向け。中級者の次のステップとして挑戦しましょう。

上級者向け:専門的な強化

  • No.1(63kg): 上級者握力を使う職業の方におすすめ。多くの人が初めて閉じられないレベルです。
  • No.2(88kg): 非常に強い握力が必要な方向け。握力専門のトレーニングを行っている方に適しています。

プロレベル:極限への挑戦

  • No.3(127kg)以上: プロフェッショナル握力競技者向け。No.3を閉じると握力の達人と認められます。
  • No.4(165kg): 握力のプロフェッショナルでも挑戦し続けるレベルです。

選び方のポイント

  • 段階的なトレーニング: 自分の握力に応じて、少し余裕を持って閉じられるものぎりぎり閉じられないものを選びましょう。
  • 複数の強度を用意: 予算に応じて、複数の強度のグリッパーを用意し、段階的にトレーニングするのが理想的です。

COCグリッパーは、握力を効率的に強化するための優れたツールです。自分のレベルに合わせて選ぶことで、初心者からプロまで幅広く対応できます。

COCグリッパーの効果的な握り方と鍛え方

基本的な握り方

  1. グリッパーを手のひらの付け根に当てる
  2. 人差し指と中指で上のハンドルを挟む
  3. 薬指と小指で下のハンドルを支える
  4. ゆっくりと力を入れて閉じる

正しい握り方は、効果的なトレーニングの基礎となります。特に、手のひらの付け根にグリッパーを当てることで、より強い力を発揮できます。

効果的なトレーニング方法

  1. セット法:3セット×5-8回を週3回程度
  • 一貫したトレーニングで段階的に強度を上げる
  1. ネガティブトレーニング:閉じたグリッパーをゆっくり開く
  • 筋肉により大きな負荷をかけることができる
  1. ホールドトレーニング:半分閉じた状態で保持する
  • 静的筋力を向上させる効果的な方法
  1. パルスホールド:わずかに開閉を繰り返す
  • 筋肉の持久力を高める

これらの方法を組み合わせて行うことで、より効果的なトレーニングが可能です。自分の目標や体力に合わせて、適切な方法を選択しましょう。

補助トレーニング

  1. プレートピンチ:重量プレートを指先で挟む
  • ピンチ力を鍛えるのに最適
  1. タオル絞り:濡れたタオルを絞る
  • 前腕全体の筋力と持久力を向上
  1. ファーマーズウォーク:重いダンベルを持って歩く
  • 全身の筋力握力の持久力を同時に鍛える

これらの補助トレーニングは、COCグリッパーと併用することで、より総合的な握力向上が期待できます。また、日常生活の中で応用できる点も魅力的です。

定期的にこれらのトレーニングを実施し、徐々に強度を上げていくことで、確実に握力を向上させることができます。ただし、怪我に注意し、適度な休息を取りながら進めることが重要です。

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COCグリッパーのレベル別目安と世界記録

[令和2年度体力・運動能力調査報告書について:スポーツ庁](https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920_00003.htm)

レベル別の目安(成人男性の場合)

  • ガイド(27kg): 初心者向け。握力トレーニングを始めたばかりの人に適しています。
  • スポーツ(36kg): 初心者から中級者へのステップアップとして。
  • トレーナー(45kg): 中級者向け。一般的な筋力トレーニングをしている人に。
  • ポイントファイブ(54kg): 中級者から上級者への移行期に。
  • No.1(63kg): 上級者向け。握力が強いとされるレベル。
  • No.2(88kg): 非常に強い握力が必要で、アスリートでも難しいレベル。リンゴを握りつぶすことができると言われています。
  • No.3(127kg): プロフェッショナルレベル。これを閉じられると世界的に認定される。
  • No.4(165kg): 握力の頂点。これを閉じられる人は非常に少ない。

世界記録と有名人の実績

世界記録

  • ネイサン・ホーマン: COCグリッパーNo.4を17回連続で閉じるという驚異的な記録を持つ。
  • マグナス・サミュエルソン: 192kgの握力を持つとされ、ギネス世界記録を保持しています。

室伏広治

室伏広治は、ハンマー投げのオリンピック金メダリストとして知られ、COCグリッパーのNo.3を初見で閉じたという伝説があります。彼の握力は、日本人のトップクラスとされています。

これらの記録は、COCグリッパーが握力トレーニングの世界標準として認識されている理由を示しています。一般の方からプロのアスリートまで、自分の握力レベルを客観的に測定し、向上させるための優れた指標となっています。

COCグリッパーのメンテナンスと注意点

適切な手入れ方法

  1. 使用後のクリーニング: 毎回の使用後、乾いた柔らかい布でグリッパーを丁寧に拭きます。汗や油分を除去することで、錆びの予防になります。
  2. 定期的な潤滑: 月に1回程度、軸部分に高品質な潤滑油を塗布します。これにより、スムーズな動きを維持し、金属の摩耗を防ぎます。
  3. 適切な保管: 湿気の少ない冷暗所で保管しましょう。専用のケースや布袋に入れて保管すると、ほこりや傷からも守れます。
  4. 定期的な点検: 月に1回はねじの緩みやスプリングの状態をチェックし、必要に応じて調整や交換を行います。

トレーニング時の注意点

  1. 十分なウォームアップ: トレーニング前に軽いストレッチや軽めの握りを行い、手首と前腕の準備運動を忘れずに。
  2. 過度な使用を避ける: 1日30分以内のトレーニングを目安に。過度な使用は腱鞘炎などの怪我のリスクを高めます。
  3. 段階的な強度アップ: 現在のレベルで10回以上連続で閉じられるようになってから、次の強度に進みましょう。
  4. 適切な休息: トレーニング間に少なくとも1日の休息を入れ、筋肉と腱の回復時間を確保します。
  5. 正しいフォームの維持: 常に正しい握り方を意識し、不自然な姿勢や動きは避けましょう。

まとめ:COCグリッパーで握力の限界に挑戦

COCグリッパーは、その高品質と世界的な認知度から、握力トレーニングの金字塔となっています。自分のレベルに合ったグリッパーを選び、正しい方法で継続的にトレーニングすることで、確実に握力を向上させることができます。

しかし、ただ闇雲に挑戦するのではなく、適切なメンテナンス注意深いトレーニングが重要です。グリッパーの手入れを怠らず、自身の体調と相談しながら、無理のないペースで挑戦を続けることが、長期的な成功の鍵となります。

握力の向上は、スポーツパフォーマンスの向上日常生活の質の向上にもつながります。COCグリッパーを活用して、あなたも世界基準の握力に挑戦してみませんか? 地道な努力と正しい知識があれば、あなたも握力の達人への道を歩むことができるでしょう。


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