スマートリングの睡眠精度はどこまで信頼できる?仕組みと製品別比較

ベッドで驚いた表情でスマートフォンの睡眠データを見ている、スマートリングをつけた女性。

「スマートリングで睡眠を測りたいけど、本当に正確なの?」——5万円以上する製品を前に、そんな不安で購入ボタンを押せずにいませんか。Oura Ring、RingConn、SOXAI、MONOMAM…製品は増える一方なのに、肝心の精度情報は曖昧で、結局どれを選べばいいか分からない。

実は、スマートリングの睡眠計測には明確な精度差がある。最高精度のOura Ring 4はPSG(医療用睡眠検査)との一致率**約79%**を達成している一方、1万円台の格安モデルでは記録が途切れるケースも報告されている。

この記事では、PPGセンサーの原理から睡眠ステージ判定の仕組み、主要6製品の精度比較、価格帯による違い、そして精度を高めるコツまで徹底解説する。

読み終える頃には、自分の目的と予算に合った製品が明確になり、「買ってから後悔」を避けられるはずだ。

結論を先に言えば、スマートリングは医療レベルには及ばないが、日々の傾向把握には十分実用的。精度最優先ならOura Ring 4、コスパ重視ならRingConn Gen 2——あなたに最適な一台を見つけてほしい。

目次

スマートリングの睡眠精度は信頼できるのか【結論】

結論から言えば、スマートリングの睡眠計測は「傾向把握」には十分使えるが、医療レベルの診断には使えない。これが現実的な評価だ。

医療機器との精度差:睡眠ステージ識別は約80%

医療機関で行われる睡眠検査(ポリソムノグラフィ:PSG)は、脳波・眼球運動・筋電図を直接測定する。これに対し、スマートリングは心拍数や体動などの代理指標から睡眠状態を推定している。

精度の目安として、Oura Ring 4はPSGとの一致率が**約79%**と報告されている。これは専門技師同士のスコアリング一致率(約83%)に迫る数値であり、コンシューマーデバイスとしては最高水準だ。

深い睡眠・レム睡眠・浅い睡眠で精度に差がある

睡眠ステージごとの検出精度には差がある。

ステージ別の検出精度(Oura Ring 4の場合):

  • 🔹 深い睡眠(N3):約79.5%の感度で検出
  • 🔹 レム睡眠:心拍変動の不規則性から比較的正確に推定
  • 🔹 浅い睡眠(N1/N2):深い睡眠・レム睡眠との境界が曖昧になりやすい
  • 🔹 覚醒:約68.6%の感度(静かに起きている状態を「睡眠」と誤認しやすい)

特に**「静かに起きている状態」を睡眠と誤認する**のは、すべてのウェアラブルデバイスに共通する弱点だ。ベッドで本を読んでいる時間や、目が覚めてじっとしている時間が「睡眠」としてカウントされることがある。

実用レベルで「傾向把握」には十分使える

精度の限界はあるものの、以下の用途には十分実用的だ。

スマートリングで把握できること:

  • 🛏️ 総睡眠時間の大まかな傾向
  • 📊 日々の睡眠パターンの変化
  • 💓 睡眠中の心拍数・心拍変動(HRV)
  • 🌡️ 体表面温度の変動(体調変化の兆候)

「昨日より深い睡眠が少なかった」「今週は睡眠時間が短い傾向にある」といった相対的な変化を追跡するには、スマートリングのデータは有用だ。ただし、「深い睡眠が1時間23分」といった絶対値にこだわりすぎると、誤差に振り回されることになる。

精度の限界を理解して活用する重要性

スマートリングは医療機器ではない。睡眠障害の診断や治療目的には使用できないことを理解した上で、日々の健康管理ツールとして活用するのが正しいスタンスだ。

体重計の体脂肪率と同様に、機器によって測定値に差があるのは当然のこと。大切なのは、同じ機器で継続的に測定し、自分の傾向を把握することにある。測定精度の考え方については、体重計・体脂肪率の精度と正確な測定法も参考にしてほしい。


スマートリングが睡眠を計測する仕組み

スマートリングはなぜ睡眠状態がわかるのか。その仕組みを理解すると、精度の限界も納得できる。

PPGセンサー(光学式心拍センサー)の原理

スマートリングの核心技術はPPG(Photoplethysmography:光電容積脈波記録法)センサーだ。

仕組みはシンプルで、リング内側から緑色または赤外線のLEDライトを皮膚に照射し、反射光の変化から血流量を測定する。血液中のヘモグロビンは緑色の光を吸収するため、心臓が拍動して血流量が増えると、反射光の強度が変化する。この変化を読み取ることで、心拍数を算出している。

加速度センサーによる体動検知

PPGセンサーと並んで重要なのが**加速度センサー(3軸または6軸)**だ。

寝返りや腕の動き、微細な振動を検知し、体動の有無から睡眠状態を推定する。一般的に、深い睡眠中は体動が少なく、浅い睡眠やレム睡眠では体動が増える傾向にある。

皮膚温度センサーの役割

多くのスマートリングには皮膚温度センサーも搭載されている。

人間は入眠時に体の中心部から熱を放出するため、手足などの末梢部分の温度が上昇する。この現象(Distal-Proximal Gradient)を捉えることで、入眠のタイミングをより正確に推定できる。また、体調変化(発熱の兆候など)を早期に検知する用途にも使われる。

3つの代理指標で睡眠ステージを推定する方法

スマートリングは、上記3つのセンサーから得られるデータを組み合わせ、独自のアルゴリズムで睡眠ステージを推定している。

睡眠ステージ心拍数心拍変動(HRV)体動
深い睡眠(N3)低下・安定高い少ない
浅い睡眠(N1/N2)やや低下中程度やや多い
レム睡眠不規則低い少ない(眼球運動あり)
覚醒変動大低い多い

これらのパターンを機械学習で分析し、どのステージにあるかを確率的に判定している。

脳波を測定しない限界と誤差が生じる理由

決定的な限界は、脳波(EEG)を直接測定していないことだ。

医療機関の睡眠検査(PSG)では、頭部に電極を装着して脳波を直接測定する。脳波パターンこそが睡眠ステージを定義する本質的な指標であり、心拍数や体動はあくまで「相関する傾向がある」だけの代理指標にすぎない。

誤差が生じやすいケース:

  • 🔴 ベッドで静かに起きている状態 → 睡眠と誤認
  • 🔴 睡眠中の異常な心拍パターン → ステージ判定ミス
  • 🔴 リングがずれて信号が弱い → データ欠損

これらの限界を理解した上で、スマートリングの睡眠データを活用することが重要だ。


スマートリングの睡眠精度が高い理由【スマートウォッチとの違い】

「スマートウォッチとスマートリング、どちらが睡眠計測に向いているのか」という疑問を持つ人は多い。結論から言えば、睡眠計測に特化するならスマートリングが有利だ。

指は手首より計測に適している生理学的根拠

生理学的に見ると、指は手首よりもPPGセンサーによる測定に適した部位だ。

指が計測に適している理由:

  • 💡 毛細血管が豊富:指先は血管密度が高く、血流変化を捉えやすい
  • 💡 皮膚が薄い:センサーと血管の距離が近く、信号対雑音比(SNR)が高い
  • 💡 脂肪組織が少ない:ノイズとなる組織が少なく、クリアな信号が得られる
  • 💡 動脈へのアクセスが容易:動脈血流を直接捉えやすい

手首は骨や腱、筋肉が複雑に配置されており、日常動作による**モーションアーティファクト(動作ノイズ)**の影響を受けやすい。指は相対的に動きが少なく、特に睡眠中は安定したデータが取得できる。

装着感の軽さが睡眠の質を妨げない

睡眠計測において見落とされがちなのが、デバイス自体が睡眠を妨げないかという点だ。

スマートウォッチは重量が30〜50g程度あり、ベルトの締め付けや画面の光が気になる人もいる。一方、スマートリングは2〜5g程度と軽量で、装着していることを忘れるレベルだ。

睡眠中の装着感が気にならないことで、本来の睡眠パターンを測定できるというメリットがある。デバイスのせいで睡眠が浅くなっては本末転倒だ。

データのブレが少ない構造的メリット

スマートリングは指に密着する構造上、センサーと皮膚の接触が安定している

スマートウォッチは手首の形状に沿って装着するため、寝返りや腕の位置によってセンサーがずれやすい。これがデータのブレや欠損につながる。リングは円筒形で指を包み込むため、多少回転しても接触が維持される。

特にOura Ring 4は「Smart Sensing」技術により、リングが回転しても最適なセンサー経路を自動選択する仕組みを備えている。

どの指につけると精度が高いのか

メーカーの推奨は一般的に人差し指だ。人差し指は動脈が太く、親指との対向動作(ピンチ動作)でリングが固定されやすい。

ただし、Oura Ring 4はSmart Sensing技術により、中指や薬指でも精度が落ちにくいとされている。ファッション性を重視して薬指に装着したい場合も、実用上の問題は少ない。

装着指の優先順位:

  • 1️⃣ 人差し指:最も推奨。動脈が太く信号が安定
  • 2️⃣ 中指:次点。人差し指に近い条件
  • 3️⃣ 薬指:結婚指輪と並べたい場合に選択
  • 小指・親指:非推奨。サイズ感・安定性に難あり

製品別スマートリングの睡眠精度を比較

主要なスマートリングの睡眠精度を、検証データと実際のユーザー評価から比較する。

Oura Ring 4:精度重視のゴールドスタンダード

Oura Ring 4は、睡眠計測のパイオニアであり、現時点で最高精度を誇る。

評価項目内容
PSG一致率約79%(業界最高水準)
覚醒検知感度68.6%(競合より高い)
深い睡眠検知79.5%
特徴Smart Sensing技術でセンサー位置を自動最適化

独自の「Smart Sensing」プラットフォームにより、センサーの位置が変わっても最適な信号経路を自動選択。夜間の寝返りでリングが回転しても、データ精度が維持される。

アプリの解釈力も優れており、「Readiness Score(コンディションスコア)」で「今日は無理をするな」といったアドバイスを提示してくれる。

RingConn Gen 2:サブスクなしで高精度を実現

RingConn Gen 2は、Ouraに迫る精度をサブスクなしで実現している。

評価項目内容
睡眠ステージ判定Ouraに追随する性能
SpO2測定連続モニタリング対応
無呼吸検知精度約90.7%(同社発表)
特徴HRVを24時間連続測定可能

特筆すべきは血中酸素飽和度(SpO2)の連続測定だ。多くのデバイスが数分おきの測定に留まる中、RingConnは睡眠中の酸素レベル低下を高感度で捉える。いびきや睡眠の質に悩む人にとって、Oura以上の価値を提供する可能性がある。

バッテリー寿命も10〜12日と圧倒的で、充電ケース付属により旅行時も安心だ。

SOXAI Ring:日本人向けサイズと国産の安心感

SOXAI Ringは、日本のスタートアップが開発した国産スマートリングだ。

評価項目内容
アルゴリズム日本人の睡眠データで最適化
サイズ幅6.7mm、厚み2.7mm(最も細い)
独自機能睡眠負債の可視化
特徴短時間睡眠・多相睡眠への適応

日本人の体格や睡眠習慣に合わせてアルゴリズムを調整している点がユニーク。欧米人向けのグローバルアルゴリズムが必ずしも日本人に最適とは限らないため、この最適化には意味がある。

幅6.7mmは主要製品で最も細く、指が細い人や女性にとって装着感の良さは大きなメリットだ。

Galaxy Ring:Androidユーザー向けのエコシステム連携

Samsung Galaxy Ringは、Galaxyエコシステムとの統合が最大の強みだ。

評価項目内容
睡眠ステージ判定4段階対応
精度傾向総睡眠時間を過大評価する傾向あり
Galaxy Watch併用時精度大幅向上(データ統合)
特徴AIによるEnergy Score算出

単体での精度はOuraに及ばないが、Galaxy Watchと併用すると精度が大幅に向上する。時計側のモーションセンサー情報と統合され、「静かに起きている状態」の誤認が減少する。

サブスクなしで利用でき、ジェスチャー操作(ダブルタップでカメラシャッターなど)といったガジェット的な楽しさもある。ただしiPhoneには非対応なので注意が必要だ。

Ultrahuman Ring Air:代謝トラッキングに強み

Ultrahuman Ring Airは、睡眠だけでなく**代謝(メタボリズム)**に特化した機能を持つ。

評価項目内容
睡眠トラッキング正確との評価
重量2.4g〜(軽量)
独自機能CGM(血糖値モニター)連携、カフェイン摂取窓の通知
弱点ワークアウト検出が手動

血糖値モニタリングセンサー(FreeStyle Libreなど)との連携により、食事と睡眠の質の相関を可視化できる。「バイオハッキング」に興味があるユーザーから支持されている。

サブスクなしの買い切りモデルで、約6万円で入手可能だ。

MONOMAM(モノマム):コスパ重視の入門モデル

MONOMAM スマートリングは、約1.7万円で購入できる格安スマートリングだ。

評価項目内容
計測項目睡眠スコア、4段階ステージ判定、心拍、SpO2
精度評価高価格帯に比べやや劣る
課題睡眠記録が途切れることがある(マイベスト検証)
強み価格の安さ、サブスクなし

雑誌「MONOQLO」でコスパ部門のベストバイを受賞しており、機能の網羅性は価格以上だ。ただし、精度面では高価格帯の製品に劣るという検証結果も報告されている。

「スマートリングを試してみたい」という入門用途には適しているが、精度を重視するなら上位モデルへのステップアップを視野に入れておくべきだ。


安いスマートリングの睡眠精度は信頼できるか

「格安スマートリングでも睡眠は正確に測れるのか」という疑問は多い。結論から言えば、価格と精度には相関がある

1万円台と5万円台で精度差はあるのか

価格帯による精度差は明確に存在する

価格帯精度傾向代表製品
5万円以上PSG一致率70〜80%程度Oura Ring 4、Galaxy Ring
3〜5万円高精度製品に近い性能RingConn Gen 2、SOXAI Ring
1〜2万円傾向把握には使えるが精度にバラつきMONOMAM、その他格安品
1万円未満信頼性に疑問あり中国製ノーブランド品

高価格帯の製品は、センサーの品質、アルゴリズムの成熟度、検証データの蓄積量において優位性がある。

格安スマートリングの精度が低くなる理由

格安製品の精度が低い理由は複数ある。

精度が低くなる要因:

  • 🔸 センサー品質:安価なPPGセンサーはノイズが多く、信号が不安定
  • 🔸 アルゴリズム:機械学習に必要な大量のデータセットがない
  • 🔸 検証不足:PSGとの比較検証を行っていない
  • 🔸 サポート体制:ファームウェア更新やアプリ改善が限定的

特にアルゴリズムの成熟度は決定的だ。Ouraは10年以上のデータ蓄積があり、機械学習モデルの精度向上に継続投資している。新興メーカーがこの差を埋めるには時間がかかる。

MONOMAMの実際の精度と口コミ傾向

MONOMAMについては、複数のメディアで検証が行われている。

MONOMAMの評価まとめ:

  • ✅ 睡眠スコア、4段階ステージ判定、心拍、SpO2など機能は充実
  • ✅ 約1.7万円という価格の安さはメリット
  • ⚠️ 睡眠記録が途中で途切れることがあるとの報告
  • ⚠️ 高価格帯に比べるとステージ判定の精度がやや劣る

「5万円のOura Ringは高すぎる」「まずはスマートリングを試したい」という人には選択肢になる。ただし、精度を重視するなら上位モデルを検討すべきというのが客観的な評価だ。

価格と精度のバランスをどう考えるか

予算と目的に応じた選択肢を整理すると以下のようになる。

目的別の推奨価格帯:

  • 💎 精度最優先:5万円以上(Oura Ring 4)
  • 💎 コスパ重視で高精度:3〜5万円(RingConn Gen 2、SOXAI Ring)
  • 💎 入門用・お試し:1〜2万円(MONOMAM)

「深い睡眠が何時間だったか」の絶対値にこだわるなら高価格帯、「昨日より良く眠れたか」の傾向把握で十分なら格安モデルでも用途を満たせる。


スマートリングの睡眠精度を左右する要因

同じ製品でも、使い方によって精度は変わる。精度を最大化するためのポイントを押さえておこう。

装着位置とフィット感

最も重要なのはセンサーと皮膚の密着だ。

リングが緩すぎると、センサーが皮膚から離れて信号が弱くなる。逆にきつすぎると血流を阻害し、正確な測定ができない。指を曲げても抜け落ちず、かつ圧迫感がない状態が理想だ。

装着のコツ:

  • 📍 リングは指の付け根に装着(関節ではなく)
  • 📍 センサー部分が掌側(内側)に来るよう意識
  • 📍 就寝前に位置を確認する習慣をつける

リングサイズの選び方とサイジングキットの重要性

サイズ選びはスマートリング選択で最も失敗しやすいポイントだ。

指のサイズは時間帯、気温、体調によって変動する。朝と夜で0.5〜1号分変わることも珍しくない。多くのメーカーはサイジングキットを提供しており、購入前に24〜48時間装着して最適なサイズを確認できる。

サイズ選びのルール:

  • 🎯 朝と夜の両方でフィット感を確認
  • 🎯 運動後(指がむくむ状態)でも確認
  • 🎯 迷ったら小さい方を選ぶ(緩いと精度が落ちる)

アルゴリズムの成熟度とデータ蓄積量

製品のアルゴリズム精度は、使い続けるほど向上する傾向がある。

多くのスマートリングは、ユーザーの個人データを蓄積して機械学習モデルを個別化する。使い始めの1〜2週間は精度が低く感じても、データが蓄積されると改善することが多い。

また、メーカー側もクラウドで集約したデータを基にアルゴリズムを更新している。長く市場に存在するメーカー(Ouraなど)はこの点で有利だ。

バッテリー残量と計測の安定性

バッテリーが少なくなると、センサーの動作が不安定になることがある。

特に睡眠中にバッテリーが切れると、その夜のデータは完全に欠損する。スマートリングには画面がないため、バッテリー残量はアプリで確認するしかない。

バッテリー管理のコツ:

  • 🔋 就寝前にバッテリー残量を確認する習慣
  • 🔋 週に1〜2回の充電ルーチンを設定
  • 🔋 バッテリー持続時間が長い製品を選ぶ(RingConn、SOXAIなど)

個人差(肌の色、指の太さ、体質)

PPGセンサーは光を使うため、肌の色素量が測定に影響する。

メラニン色素が多い場合、光の吸収率が変わり、信号強度が低下することがある。最新の製品は複数の波長を使用してこの影響を軽減しているが、完全に排除はできていない。

また、血流量が少ない人(冷え性、低血圧など)は信号が弱くなりやすい。こうした個人差は避けられないため、自分のデータの傾向を把握して相対的に評価することが重要だ。


スマートリングの欠点・デメリット

購入前に知っておくべきスマートリングの欠点を整理する。

サブスク料金が発生する製品がある

Oura Ringは、詳細な睡眠分析やアドバイス機能を利用するために**月額999円(年払い11,800円)**のサブスクリプションが必要だ。

サブスクなしでも基本的な睡眠スコアは確認できるが、睡眠ステージの詳細分析や過去データの閲覧は制限される。2年間使用すると、本体価格に加えて約2.4万円のランニングコストが発生する。

RingConn、SOXAI、Galaxy Ring、Ultrahumanはサブスクなしで全機能が利用可能だ。ランニングコストを避けたい場合はこれらを選択すべきだ。

睡眠以外の機能は限定的

スマートリングはスマートウォッチと比較して、機能が限定的だ。

スマートリングにない(または弱い)機能:

  • ❌ 画面表示・通知確認
  • ❌ GPS内蔵(単体での位置追跡)
  • ❌ 音楽再生・通話
  • ❌ 詳細なワークアウト記録(自動検出が弱い)
  • ❌ 電子決済(ヘルスケア特化型の場合)

睡眠と基本的な健康管理に特化したデバイスと割り切る必要がある。多機能を求めるならスマートウォッチの方が適している。

サイズ選びに失敗しやすい

前述の通り、サイズ選びはスマートリング最大の落とし穴だ。

ネット購入の場合、試着なしで注文することになる。サイジングキットを事前に取り寄せても、実際の製品と素材感・重量が異なる場合がある。

サイズ交換に対応しているメーカーを選ぶ、返品ポリシーを確認するなどの対策が必要だ。

iPhone/Android対応状況に注意

Samsung Galaxy RingはAndroid専用で、iPhoneには対応していない。

逆に一部の機能がiPhoneでのみ利用できる製品もある。購入前に自分のスマートフォンとの互換性を必ず確認すべきだ。

製品iOSAndroid
Oura Ring 4
RingConn Gen 2
SOXAI Ring
Galaxy Ring
Ultrahuman Ring Air
MONOMAM

睡眠精度で選ぶスマートリングのおすすめ【目的別】

目的別に最適なスマートリングを整理する。

精度最優先ならOura Ring 4

「睡眠の質を正確に把握したい」という人にはOura Ring 4が最適だ。

PSG一致率約79%は業界最高水準であり、アプリの分析力・アドバイス機能も充実している。サブスク費用を許容できるなら、現時点でのベストチョイスだ。

こんな人に向いている:

  • 💎 データの精度を最優先する
  • 💎 アプリの使いやすさ・デザイン性も重視
  • 💎 ランニングコストを許容できる

コスパと精度のバランスならRingConn Gen 2

「サブスクなしで高精度」を求めるならRingConn Gen 2がベストだ。

Ouraに迫る精度を持ちながら、サブスクなしで全機能が利用可能。バッテリー持続時間10〜12日、充電ケース付属という実用性も高い。

こんな人に向いている:

  • 💎 ランニングコストを抑えたい
  • 💎 睡眠時無呼吸の傾向を確認したい(SpO2連続測定)
  • 💎 長期出張・旅行が多い(バッテリー長持ち)

日本人の指に合うサイズならSOXAI Ring

「海外製リングはサイズが合わない」という人にはSOXAI Ringが向いている。

幅6.7mmは主要製品で最も細く、指が細い人や女性に適している。日本人の睡眠データでアルゴリズムを最適化している点も安心材料だ。

こんな人に向いている:

  • 💎 指が細い、または海外製リングのサイズ感が合わなかった
  • 💎 日本メーカーの安心感を重視
  • 💎 サブスクなしで使いたい

入門用に試すならMONOMAM

「まずは安く試したい」という人にはMONOMAMが選択肢になる。

約1.7万円で睡眠スコア、ステージ判定、心拍、SpO2と一通りの機能が使える。精度は上位モデルに劣るが、スマートリングの体験としては十分だ。

こんな人に向いている:

  • 💎 スマートリングを初めて試す
  • 💎 高精度は求めない、傾向把握で十分
  • 💎 予算を抑えたい

スマートリングの価格・サブスク比較表

主要製品の価格と仕様を一覧で比較する。

スクロールできます
製品本体価格(税込)サブスクバッテリー対応OS睡眠精度評価
Oura Ring 452,800〜74,800円月額999円最大8日iOS/Android
RingConn Gen 247,520〜52,800円なし10〜12日iOS/Android
Samsung Galaxy Ring63,690円なし最大7日Androidのみ
SOXAI Ring39,980円なし最大14日iOS/Android
Ultrahuman Ring Air59,800円なし最大6日iOS/Android
MONOMAM16,800円なし4〜6日iOS/Android

**2年間の総保有コスト(TCO)**で比較すると、Oura Ring 4は最大約10万円、RingConn Gen 2やSOXAI Ringは約4〜5万円となる。長期使用を見据えてサブスクの有無を検討すべきだ。

【参考】 ・Oura Ring 公式サイトRingConn 公式サイトSOXAI 公式サイトSamsung Galaxy RingUltrahuman Ring Air


スマートリングの睡眠精度に関するよくある質問

スマートリングの睡眠データは医療診断に使えますか?

使えない。スマートリングは医療機器ではなく、睡眠障害の診断には医療機関でのPSG検査が必要だ。

スマートウォッチとスマートリングはどちらが精度が高いですか?

睡眠計測に限れば、スマートリングが有利。指は毛細血管が豊富でセンサー信号が安定し、軽量で睡眠を妨げない。

安いスマートリングでも睡眠は正確に測れますか?

傾向把握には使えるが、精度は高価格帯に劣る。精度重視なら3万円以上の製品を検討すべきだ。

睡眠計測の精度を上げるコツはありますか?

リングのフィット感を最適化し、就寝前にバッテリー残量を確認。1〜2週間継続使用してアルゴリズムの個人化を待つとよい。

サブスクなしでも精度は変わりませんか?

測定精度は変わらない。ただしOura Ringはサブスクなしだと詳細分析が制限される。RingConnやSOXAIはサブスクなしで全機能利用可能。

どの指につけるのがおすすめですか?

メーカー推奨は人差し指。Oura Ring 4はSmart Sensing技術により中指・薬指でも精度が落ちにくい。

まとめ

スマートリングの睡眠精度は、医療機器レベルには及ばないものの、日々の傾向把握には十分実用的だ。PSG一致率約79%を達成しているOura Ring 4を筆頭に、コンシューマーデバイスとしては高い水準に達している。

製品選びのポイントは、精度・価格・サブスクの有無のバランスだ。精度最優先ならOura Ring 4、コスパ重視ならRingConn Gen 2やSOXAI Ring、入門用ならMONOMAMという選択肢になる。

重要なのは、スマートリングのデータを絶対値として信じすぎないこと。同じ機器で継続測定し、自分の睡眠パターンの変化を追跡するツールとして活用するのが正しいスタンスだ。購入前にはサイジングキットで最適なサイズを確認し、スマートフォンとの互換性もチェックしてほしい。

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